22日から発売される新メニュー「モスのごはん」シリーズ。写真は「サラダごはん タコライス」。(撮影:東雲吾衣)

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モスバーガーを展開するモスフードサービス<8153>は2日、新メニュー「モスのごはん」シリーズを発売すると発表した。「匠味(たくみ)」シリーズに代表される高価格路線に「少し修正を加えた」(田村茂取締役)中間価格商品としてヒットを狙う。

 「モスのごはん」シリーズは、21日から「緑モス」の限定商品として販売される。「緑モス」とは、レストランのようなメニュー品質やサービスを目指し同社が展開する店舗のことで、全国に約780店舗。これまで、落ち着いた店内作りや、610円−1000円の「匠味」シリーズなどで高級感をうちだしてきた「緑モス」だが、今回の「モスごはん」シリーズでは価格を400円−600円に設定し、高価格イメージの払拭を図る。

 「モスごはん」シリーズは20代から30代の女性をメーンターゲットに据える一方で、サブターゲットにシニア層やファミリー層を設定。野菜の含有量にこだわるなどし、シニア層の嗜好(しこう)に配慮した商品開発を行った。田村取締役は同シリーズについて「食べやすさやとっつきやすさを重視したメニュー」と説明した上で、「売り上げ構成比5%以上を目指せる商品」と期待をのぞかせている。

 シリーズは「スープごはん トマトポトフ」「スープごはん サンラータン」「サラダごはん タコライス」「サラダごはん とり竜田」の4品。新橋2丁目店の櫻井加苗店長は「ハンバーガーと違い、スプーンで食べるメニューなので、新聞や文庫を読みながら簡単に食べられる」と一人で来店する女性にも食べやすいメニューとアピールした。「スープごはん」は590円、「サラダごはん」は480円での販売となる。【了】