3日、東京都庭園美術館で開催された「ROUROU」のショー。アジアの民族衣装に着想を得たという作品の数々。(撮影:東雲吾衣)

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 シンプルなカラーと綺麗なシルエットが庭園の緑に映える―。ファッションブランド「ROUROU(ロウロウ)」のショーが3日、東京都港区の都庭園美術館で開催された。10月31日から開かれている「東京コレクション」の参加ブランドとして、2006年の春夏コレクションを発表した。「ORIGAMI(オリガミ)」と題されたショーでは、朱色など鮮やかな色をプリントした洗練されたシルエットの服と、会場となった庭園の緑が、見事なコントラストを生み出した。

 「ネオアジア」をブランドのコンセプトとして掲げる「ROUROU」だが、今回は「和」をテーマにショーを演出。「朝が明ける時間」という和語がブランド名の由来というだけに、原点に立ち返るショーとなった。「梅」をモチーフに立体裁断されたワンピースは「ORIGAMI」というテーマを象徴する作品。袖をふんわりとやわらかな曲線でかたどった、かわいらしい形のトップスから、色鮮やかな孔雀や蝶をあしらった服まで、観客の目を惹きつけてやまないショーを披露した。

 「ROUROU」のプレス担当者によると、今回のショーで発表されたデニム生地の服は、アジアワイドに作品を展開したいという同ブランドの意思を表した作品だという。今年7月に開催された「香港ファッション・ウィーク」でも、多くのデザイナーがデニム素材の作品を発表し注目されている。【了】

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