伝説のイタリア人スキーヤー、アルベルト・トンバ(38)が「サッカーはあまり見ないけれども彼のパフォーマンスはエクセレントだった」とカカを絶賛。16日付のガゼッタ・デッロ・スポルト紙は先日の欧州CLでのカカのスーパーゴールを様々な角度から検証し、各界の第一人者の声も掲載した。

 話題となっているのは14日に行われたACミランvsフェネルバチェ戦、後半41分のゴール。ハーフウェイラインを少し過ぎたところでパスを受けたカカは相手DF3人をスラロームのように立て続けにかわしゴールを決めた。ゴール直後、ホームミラノのサン・シーロスタジアムは熱狂に包まれ、カカは何度もガッツポーズをしながら雄たけびをあげた。

 同紙はこのゴールと“マラドーナの5人抜き”“ウェアのゴールtoゴール”などの過去のスーパーゴールとを図解入りで比較検証した。また30mを3.7秒で走るカカのスピードは、世界トップレベルスプリンターの3.5秒に匹敵するものであるとのデータも載せる。

 過去にオリンピックで金2、銀1のメダルを獲得したトンバは「俺はポールを相手に見立てて滑っていたが、カカは相手をポールに見立ててドリブルしているんじゃないか?」とスキーヤーらしいコメントを寄せた。

 後世に残るゴールを決めたカカは「周りのみんなが『スキーは楽しいよ』と言っている。現役を引退したらぜひやってみたいね」と語る。雪山に縁のないブラジル人MFはスキーのセンスも抜群に違いない?