韓国メディアの聯合ニュースは1日、円安と日本国内における“嫌韓ムード”により、日本国内で韓国の焼酎やマッコリをはじめとする韓国産の酒類の販売が激減した一方、韓国国内では日本産ビールの販売が急増していると報じた。(イメージ写真提供:123RF)

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 韓国メディアの聯合ニュースは1日、円安と日本国内における“嫌韓ムード”により、日本国内で韓国の焼酎やマッコリをはじめとする韓国産の酒類の販売が激減した一方、韓国国内では日本産ビールの販売が急増していると報じた。

 記事によると、韓国の関税庁と酒類業界は1日、2014年度、韓国が日本に輸出した焼酎の総量は5万2271トンで、2013年度の5万7534トンに比べると9.1%減少したと報じた。

 特に、焼酎にいたっては、韓国から日本へ輸出する割合が全体の70%を占め、対日依存度が高いと指摘。このままでは韓国の酒類業界に赤信号が灯り、危機が訪れると報じた。

 これに対し、韓国の業界関係者は「円安に応じて、円建てで価格を上げたりしなければならないが、日本国内の焼酎市場も低迷しており、価格を上げることは売上が激減することを意味している」とし「ロッテやハイト眞露(韓国の酒造会社)の場合は、営業利益が減っても、価格を上げずに輸出を続けたが、中小企業の酒類メーカーの場合は、輸出を諦める場合が少なくない」と述べた。

 また、記事は、現在の日本国内における“嫌韓ムード”についても言及し、韓国産の酒類の販売減少に影響したと主張した。

 一方、韓国国内では日本産ビールの売上が急増していると指摘。2013年度には韓国への輸入総量が2万5047トンだった日本産ビールは、2014年度には27.4%増の3万1914トンを記録し、韓国史上初の3万トンを超えたと伝えた。

 また、記事では、このように日本産のビールが韓国国内で需要が増えているのは、円安韓国国内への輸入コストが低くなり、輸入業者が韓国国内での日本産ビールの販売価格を値下げしたからであると指摘。それに加え、日本産のビールの大々的なプロモーションも行われたためだとの分析を報じた。

 これについて、韓国の酒類業界関係者は、「韓国国内の酒類市場が低迷しているうえ、日本を中心とした種類市場の輸出減少が重なった」と述べたほか「円安を武器にした日本産ビールの攻勢で、韓国の酒類業界の悩みは尽きないが、現在、日本への酒類の輸出に対し、様々な対策をたてている」としながらも「その効果があるかどうかは未知数だ」と述べたと報じた。

 この報道に対し、韓国のネットユーザー達は「ただ、単純に韓国お酒がまずいだけ」「(韓国の)焼酎やビールは、すぐに酔えるよう低価格のお酒というイメージ」「日本産(のお酒)が優れていて、優秀だからよく売れるのは当然でしょう。しかも今や日本産も低価格だから」など日韓のお酒比較に関するコメントが見られる一方、「韓国人なら日本産のお酒を飲むのはやめよう」「口の役割は2つあります。1つは話すこと。もう1つは食べること。話す時は反日。食べるときは親日」など、日本に対する批判的なコメントも寄せられた。(編集担当:李樹香)(イメージ写真提供:123RF)