一昨年、昨年と好評だった「本格音楽女子祭」。今回はアイドル限定で渋谷TSUTAYA O-EASTで開催され、個性派アイドル9組が揃った。

開場の合図とともにどっと駆け出すファンたち。最前列の特等席は瞬く間に埋まり、戦闘態勢は万全だ。

1組目のピンク・ベイビーズは往年の超人気だった伝説のアイドル「ピンク・レディー」の楽曲を歌い継ぐ14名のグループ。2組目のTENPURA KIDSはEテレやアジアでも公演経験のあるキレッキレダンスの4人組。

そしてLuce Twinkle Wink☆は“輝く瞬間(とき)を トキメキに”をキャッチフレーズにするキラキラの5人組。テレビ朝日「musicるTV」3月度ED曲に決まった『You are a star!』を元気いっぱいにパフォーマンスした。続いて登場の愛乙女★DOLLは、先ほどのLuce Twinkle Wink☆の母体とも言うべきグループ。このころから一際歓声が大きくなり、揃ったコールとともに『High Jump!』でスタート。柵に足を掛け、ステージに乗り出そうとする熱狂的なファンも現れ、会場が熱気で溢れる。

そして5組目に登場はアップアップガールズ(仮)。おなじみのグループ名をリズムに乗せたovertureのあと7名が登場、そのシェイプアップされた魅惑のスタイルを見せつけながら『虹色モザイク』をパフォーマンスし、観客のボルテージはヒートアップ!『キラキラミライ』や『チョッパー』など彼女たちのライブでおなじみのアゲアゲナンバーをお見舞いした。

つづいては一転学校のチャイムが鳴り、ラブリー全開の6人組、放課後プリンセスが壇上へ。「古事記 古事記 日本書紀 う〜!」♪の歌詞が耳から離れない人気曲『古事記しか!』などを熱唱した。

次は威勢良く法被を纏ったチャキチャキ4人組はっちゃけ隊が登場。「私たち普段はPASSPO☆で活動してまーす」と自己紹介。ライブで『はっちゃけ体操』を初披露し、会場をひとつに。そこから一気に『はっちゃけセンセーション』で捲し立て、嵐のように去っていった。

つづいて登場の6人組妄想キャリブレーションでは、観客の声援がさらに大きくなり『何故なら私、妄想少女ですの』では完璧なまでのコール&レスポンスを見せた。

そしてトリを努めたのがSTARMARIE。最近台湾やフィリピンでワンマンライブを成功させるなど、頭角を現している5人グループ。STARMARIEと言えば、持ち歌の37曲中21曲で「人が死んでゆく/死んでいる」ように、マーダーアイドルユニットとしても知られているが、今回も『三ツ星レストラン・ポールからの招待状』や史上もっとも恐い歌とファンに恐れられている『サーカスを殺したのは誰だ』など、独特の世界感を持って「恐怖の世界」を見事に歌い上げ、観客から大きな拍手を浴びていた。

本格的なダンス・歌唱そしてパフォーマンス力を備えた、ひと味違うアイドルを堪能できたステージだった。今回盛況をもって終了した「本格音楽女子祭ーアイドル編ー」だが、3月11日(水)同じくTSUTAYA O-EASTにて第2弾が決定した。出演するアイドルは未定、ぜひ期待して欲しい。