エセキエル・ラベッシが呼んでいるが、ナポリはそれに応えていない。

ラベッシは17日のチャンピオンズリーグ・チェルシー戦の試合後、「いつかイタリアに戻るのなら、ファーストチョイスは常にナポリだ。でも、僕だけで決まることじゃない。僕が欲しいかどうかを言うのはクラブだ」と述べた。

だが、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は18日、『Radio Marte』で同選手の復帰の可能性を否定している。

「ラベッシ? なんのために我々が彼を獲得するんだ? 彼が望むのなら、戻ることはできる。ナポリに素晴らしい家を買い、生活するだけのお金を持っているだろう」

ラファエル・ベニテス監督も、19日に行われるトラブゾンスポルとのヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦ファーストレグを前にした会見で、ラベッシについて次のようにコメントした。

「ラベッシが良い選手なのは、みんなが知っていることだ。だが、今の彼はパリ・サンジェルマンのことを考えなければいけない。我々はトラブゾンスポルとの試合に集中している」

「明日の試合で彼を起用できないのが残念だね。ただ、今そういう話をするのは無意味だ。しかるべきときに話そう。今はこの試合に集中している」

そのトラブゾンスポル戦に向けて、ベニテス監督が目標としているのは、「パレルモ戦のことを忘れろ!」だ。ナポリはファーストレグで勝負を決めたいと望んでいる。そしてリーグ戦に集中し、ローマとの2位争いを繰り広げたいと考えているのだ。

「ゴールを量産できるチャンスがあったら、それをしなければいけない。気迫を出す必要がある。相手はアグレッシブで、クオリティーのあるチームだ。とてもインテンシティーのあるプレーをする。我々との対戦は、彼らにとってさらなるモチベーションとなるだろう」

EL制覇は目標の一つで変わらないが、ベニテス監督は熱気にブレーキをかけている。

「この試合は重要だ。我々が優勝を目指せるかどうかが分かるのだからね。我々はトラブゾンスポルより強い。だが、それをピッチで示さなければならないんだ」

パレルモ戦後に怒りを見せていたベニテス監督は、チームからの答えを待っている。

「6連勝してからああいう負け方をすれば、誰だって怒るだろう。選手たちはミスを理解したと思う。それを繰り返さないように願っているよ。ゴールマウスに立つのは(マリアーノ・)アンドゥハールだ。パレルモ戦のことは関係ない。(ゴンサロ・)イグアイン? 23日のサッスオーロ戦では出場停止だから、彼がプレーする可能性は高いね」