『白鵬のメンタル』(講談社)

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 これまで“優等生横綱”といわれていた大相撲の横綱白鵬に一転、逆風が吹き荒れている。

 原因は、優勝力士が行う一夜明け会見で公然と審判批判をしたことだ。白鵬は13日目の稀勢の里との取り直しについて「子どもの目でもわかるような相撲。もっと緊張感を持ってやってもらいたい」と審判部にダメ出しした上で「本当に肌の色は関係ないんだよね。土俵に上がって、まげを結っていることが日本の魂なんですよ。みんな同じ人間です」と、協会内の人種差別をにおわせた。

 角界関係者は「審判部批判よりも問題なのは、差別発言したこと。協会には数百件の抗議電話があった」と話す。

 確かに、ここ数年は白鵬が“強すぎる”あまり、番狂わせを期待し、相手力士を応援する観客が増えている。一昨年の九州場所では、白鵬が稀勢の里に負けた際に万歳三唱が巻き起こり、遠藤との取組時には遠藤コールが飛んだ。

 「肌の色」発言は、そんな日頃のうっぷんが爆発してしまったことによるものだろうが、白鵬を知る人物いわく「かねてから素行面でも問題があった」という。“問題横綱”で同郷の朝青龍が引退してから、角界を1人で引っ張ってきたという自負が慢心に変わり「ちょっと勘違いするところがあった。記者の質問に機嫌が悪くなり、取材を早々に切り上げることも。彼に注意できる人が周囲にいないことも大きかった」(同)という。

 別の関係者も、声を潜めて重大証言する。

「タニマチ付き合いも、どこかよそゆきなんですよね。過去にはある後援会がご祝儀を出したのに、横綱からお礼の言葉もなかったことに腹を立て、その後、後援会は解散している。角界は実力もそうだが、そういう人間関係が大事。白鵬が無敵の横綱になれたのも、周囲の資金的なバックアップがあったからこそ。単なる腕っぷしだけで、あそこまで上り詰めることはできない」

 その白鵬は3日、千葉・成田市の成田山新勝寺の節分会(せつぶんえ)に参加したが、ここでも取材はNG。いまだ報道陣の前では、舌禍事件について釈明していない。このままでは、優等生横綱からヒール横綱になってしまいそうだ。