アトレティコ・マドリーMFアレッシオ・チェルチがミランへ移籍することになった背景には、別の若手選手の去就が関係しているのかもしれない。インテルが先日、スポルティング・リスボンから1997年生まれのアタッカー、ジョゼ・コレイアを手に入れたのだ。

まさしく電光石火の動きで、ピエロ・アウジリオSDが派遣したインテルの関係者は、以前から同選手を追っていたアトレティコを出し抜いた。そしてアトレティコはこれをよく受け止めなかったのだ。かなり苛立った。フリートランスファーでの補強のチャンスを逃したのであれば、なおさらだ。

インテルのロベルト・マンチーニ監督はこれから、コレイアをトップチームに加えるのか、プリマヴェーラで鍛えるのかを決めることになる。だが、問題はそこではない。彼の獲得で出し抜かれたことで、アトレティコはチェルチの去就に関してミランへの放出に傾いたのだ。もちろん、それだけではない。だが、それも小さな亀裂となったのだ。

コレイアはギニアにルーツを持つが、ポルトガルのパスポートを持つ。ポルトガル『O'Jogo』は、スポルティングが4500万ユーロ(約66億円)の解除金で5年契約を結ぶように延長オファーを出していたが、インテルがアトレティコの前に手に入れたと報じている。