「テキストを読むより、動画で見たい」。若者世代では5割以上が動画を望んでいた

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ブランドサイトを訪れる消費者の4割が、テキストを読むより動画を視聴することで情報を得たいと望み、若者世代では5割以上になる――。そのように伝える調査結果が、先日発表されました。

一方でこの調査は、マーケティング担当者が動画を十分に活用できていないことも明らかにしています。消費者ニーズとのギャップが浮き彫りとなりました。

調査概要

実施:米Levels Beyond

調査期間:2014年6月

調査対象:18歳以上の消費者1000人以上、およびマーケティング担当者500人

調査方法:オンラインアンケート

6割が動画を視聴し、4割がテキストより動画で情報を得たいと感じている

動画コンテンツ管理プロバイダーの米Levels Beyondが発表した調査報告書によると、ブランドサイトを訪れた消費者の59%が、動画が掲載されていれば視聴すると回答しています。

さらに、消費者の40%がテキストよりも動画で情報を得たいと考えているようです。

人気のジャンルは「How to、チュートリアル」「面白ネタ」

また、消費者が好む動画の内容は、「How toや使い方、チュートリアル」が67%でトップ。「面白いネタ」が42%で続いています。「製品情報」(34%)や「短編ドキュメンタリー」(33%)、「アニメーションやインフォグラフィックス」(30%)なども人気があるようです。

特に若い世代が動画を見たがっている

「(VineやInstagramなどの動画を)ソーシャルメディアで見ている」と回答した消費者は、45歳以上が11%であったのに対して、それより若い世代では26%と大幅に上回っています。

「動画サイトで、企業が配信する動画を見たい」と回答した若い世代は40%。20%だった年配の世代の2倍になっています。

さらに、テキストよりも動画で情報を得たいと回答した割合は、若い世代で51%。ここでも、年配の世代の30%に大きく差を付けました。

ニーズが高まる一方で、企業側はそれを満たす供給ができているのか

しかし、こうした消費者の動画ニーズが高まっている状況であっても、全ての企業でそのニーズを満たす施策が打たれているのではないようです。

マーケティング担当者に向けた設問では、40%が動画をあまり利用していないと回答。また、今後自身のプロジェクトで動画利用を増やす計画もないと回答した人は、47%にも上りました。

調査報告書ではこうした状況について、「消費者ニーズの変化に、企業のマーケティング戦略が追いついていない」と結論付けています。

逆にいえば、消費者とマーケターの間にギャップがある今こそ、率先して動画をマーケティングに利用し、他社に差を付ける好機といえるのかもしれません。

[参考]

BRANDS NOT MEETING CONSUMER DESIRE for VIDEO:
http://www.levelsbeyond.com/consumersdemandbrandvideo/