ガラケースマホはアリ?日本でも成功しそうな2つ折りスマホが韓国で成功した理由
2014年10月20から韓国・釜山で開催されたWord IT Showに、韓国を代表するスマートフォンメーカー2社、サムスンとLGが出展した。注目を集めていた両社のブースだが、その中でも筆者が今回注目したのは、LGの2つ折りタイプのAndroidスマートフォン「LG Wine Smart」だ。
LG Wine Smart
●完成度の高いLG Wine Smart
2つ折りタイプのスマートフォン「LG Wine Smart」は、韓国では「親孝行フォン」の愛称で親しまれているシリーズで、現在は6製品目となる。
最新のLG Wine Smartの特徴は、業界初の「カカオトーク専用ボタン」の搭載だ。例えるなら、日本では、LINEボタンがついたスマホといえば、わかりやすいだろう。
また、タッチパネルの操作に慣れていない中高年層向けに、ハードボタンでのテキスト入力ができる機種となっている。中高年向けに見やすいUIや、1W(ワット)の高出力スピーカー、長時間の未使用時に位置情報を送信する保護機能などがサポートされている。
日本の中高年向けスマホのような機能や位置付けでもある。
・LG Wine Smart
OS:Android 4.4 KitKat
CPU:1.2GHz クアッドコア
メモリ:1GB
ストレージ:4GB、microSDカードスロット
ディスプレイ:3.5インチ 480×320ピクセルLCD
リアカメラ:約800万画素
インカメラ:VGA
バッテリー:1700mAh
重量:140.8グラム
その他:FMラジオ
●ガラケーのかわりのなるのか?実際の使い勝手
実際に本製品に触れてみた印象をお伝えしよう。
ガラケーのような物理ボタンのテンキーを使った文字入力とスマホのような画面をタッチする操作の両方ができる。
各種機能の選択や利用も、ガラケーのように物理キーを使って行うことができる。
テンキーを使った文字入力と物理ボタンにより機能操作がうりだ
ディスプレイは3.5インチと、スマホとしては小さめなだ。ホーム画面にはアプリアイコンも横3つしか並べられない。一般のスマホとは違いカスタマイズの自由度は低いが、日常でよく使う機能はそう多くないでの、さほど不便さは感じないのではないだろうか。
実際にさわってみると、国内でつかってきた「ガラケー」とほぼ同じような操作感でスマホの機能も使うことができた。
文字入力については、ハングル語仕様なので変換などを試すことはできなかった。
アプリの操作も、物理キーのカーソルキーでアプリを選択して、実行ができる。操作に戸惑った場合は、画面タッチ操作ができるので特に困ることもない。
気になる動作速度だが、デュアルコアということもあり、もっともっさりとした動作なのかと思っていたのが、プリインストールされている通話、メール、Web閲覧、メッセンジャー(カカオトーク)といった機能の利用ではストレスなく使うことができたのは好印象だ。
これなら、もし日本で発売になり、日本語で使えたら、日本のユーザーも満足できるのではないだろうか。
カーソルキーでアプリを選択し、実行できる
P2-Wine_01
●日本でもシャープが販売していた2つ折りスマホ
実は、日本でも、過去に2つ折りのスマホは販売されていた。シャープが2011年に発売したAQUOS PHONE THE HYBRID SoftBank 007SHだ。
AQUOS PHONE THE HYBRID SoftBank 007SH
日本では販売が終了した2つ折りスマホだが、韓国では今も新機種が販売を根づけている。
どこに違いがあるのだろうか。
●日本と韓国での2つ折りスマホの違い
LG Wine SmartとAQUOS PHONE THE HYBRIDの大きな違いはターゲット層だ。
AQUOS PHONE THE HYBRIDは、大人女子向けと銘打ったモデルだった。
ハローキティデザインモデルなど、からもわかるように「女子」をメインターゲットにしていた。
一方のLG Wine Smartは「親孝行フォン」と称されるように中高年をターゲットにしたモデルだ。
タッチ踏査や新しい機能への順応力の高い若年層や女子向けではなく、従来型携帯電話の操作性を求める中高年に対象を絞ったことが、LG Wine Smartが、現在でも韓国で継続して提供され続けている理由であろう。
日本においても中高年向けのスマホは、堅実なシェアを獲得してきる。そのことからも、現在のタッチ操作だけのスマホではなく、韓国で人気の2つ折りタイプのスマホは。国内の中高年向けに十分、成功の可能性はあると思われる。
甲斐寿憲
LG Wine Smart
●完成度の高いLG Wine Smart
2つ折りタイプのスマートフォン「LG Wine Smart」は、韓国では「親孝行フォン」の愛称で親しまれているシリーズで、現在は6製品目となる。
最新のLG Wine Smartの特徴は、業界初の「カカオトーク専用ボタン」の搭載だ。例えるなら、日本では、LINEボタンがついたスマホといえば、わかりやすいだろう。
また、タッチパネルの操作に慣れていない中高年層向けに、ハードボタンでのテキスト入力ができる機種となっている。中高年向けに見やすいUIや、1W(ワット)の高出力スピーカー、長時間の未使用時に位置情報を送信する保護機能などがサポートされている。
日本の中高年向けスマホのような機能や位置付けでもある。
・LG Wine Smart
OS:Android 4.4 KitKat
CPU:1.2GHz クアッドコア
メモリ:1GB
ストレージ:4GB、microSDカードスロット
ディスプレイ:3.5インチ 480×320ピクセルLCD
リアカメラ:約800万画素
インカメラ:VGA
バッテリー:1700mAh
重量:140.8グラム
その他:FMラジオ
●ガラケーのかわりのなるのか?実際の使い勝手
実際に本製品に触れてみた印象をお伝えしよう。
ガラケーのような物理ボタンのテンキーを使った文字入力とスマホのような画面をタッチする操作の両方ができる。
各種機能の選択や利用も、ガラケーのように物理キーを使って行うことができる。
テンキーを使った文字入力と物理ボタンにより機能操作がうりだ
ディスプレイは3.5インチと、スマホとしては小さめなだ。ホーム画面にはアプリアイコンも横3つしか並べられない。一般のスマホとは違いカスタマイズの自由度は低いが、日常でよく使う機能はそう多くないでの、さほど不便さは感じないのではないだろうか。
実際にさわってみると、国内でつかってきた「ガラケー」とほぼ同じような操作感でスマホの機能も使うことができた。
文字入力については、ハングル語仕様なので変換などを試すことはできなかった。
アプリの操作も、物理キーのカーソルキーでアプリを選択して、実行ができる。操作に戸惑った場合は、画面タッチ操作ができるので特に困ることもない。
気になる動作速度だが、デュアルコアということもあり、もっともっさりとした動作なのかと思っていたのが、プリインストールされている通話、メール、Web閲覧、メッセンジャー(カカオトーク)といった機能の利用ではストレスなく使うことができたのは好印象だ。
これなら、もし日本で発売になり、日本語で使えたら、日本のユーザーも満足できるのではないだろうか。
カーソルキーでアプリを選択し、実行できる
P2-Wine_01
●日本でもシャープが販売していた2つ折りスマホ
実は、日本でも、過去に2つ折りのスマホは販売されていた。シャープが2011年に発売したAQUOS PHONE THE HYBRID SoftBank 007SHだ。
AQUOS PHONE THE HYBRID SoftBank 007SH
日本では販売が終了した2つ折りスマホだが、韓国では今も新機種が販売を根づけている。
どこに違いがあるのだろうか。
●日本と韓国での2つ折りスマホの違い
LG Wine SmartとAQUOS PHONE THE HYBRIDの大きな違いはターゲット層だ。
AQUOS PHONE THE HYBRIDは、大人女子向けと銘打ったモデルだった。
ハローキティデザインモデルなど、からもわかるように「女子」をメインターゲットにしていた。
一方のLG Wine Smartは「親孝行フォン」と称されるように中高年をターゲットにしたモデルだ。
タッチ踏査や新しい機能への順応力の高い若年層や女子向けではなく、従来型携帯電話の操作性を求める中高年に対象を絞ったことが、LG Wine Smartが、現在でも韓国で継続して提供され続けている理由であろう。
日本においても中高年向けのスマホは、堅実なシェアを獲得してきる。そのことからも、現在のタッチ操作だけのスマホではなく、韓国で人気の2つ折りタイプのスマホは。国内の中高年向けに十分、成功の可能性はあると思われる。
甲斐寿憲