中国工業情報化部は20日、米アップル社のiPhone 6に対する各種テストと審査を行った結果として、「中国政府の管理要求を満たす」と判断し、法に則って通信接続許可証を発行したと発表した。中国メディアの新華社は30日、「アップルがiPhone 6を中国国内で正式に発売するうえでの条件が整ったことを意味する」と伝えた。(イメージ写真提供:(C)  manaemedia/123RF.COM)

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 中国政府・工業情報化部は20日、米アップル社のiPhone 6に対する各種テストと審査を行った結果として、「中国政府の管理要求を満たす」と判断し、通信接続許可証を発行したと発表した。中国メディアの新華社は30日、「アップルがiPhone 6を中国国内で正式に発売するうえでの条件が整ったことを意味する」と伝えた。

 記事は、アップルのオペレーションシステム(OS)「iOS」に個人情報が漏えいする欠陥が存在するとの指摘があったことを紹介し、工業情報化部がiOSに対して厳格な安全性のテストを実施し、アップル社に対して欠陥の改善を求めたと紹介。

 続けて、アップルがユーザーの個人情報保護に向けて「iOS8」で改善措置を取ったとしたほか、「アップルはいかなる国においても情報を盗むバックドアを製品やサービスに仕込んだことがないこと」、さらに「今後も永遠にバックドアを仕込まないこと」を承諾したと伝えた。

 また、騰訊科技によればiPhone 6の中国での発売日は10月17日に決定したという。価格は5288元(約9万4000円)からとなる予定だ。

 iPhone 6の1次発売国から除外された中国では、iPhone 6の転売価格が高騰していたが、すでに価格は最高値から40%近くも下がっているとも伝えられている。中国で正式に発売されるとなれば、各国で問題となった中国人バイヤー等による密輸品のさらなる価格下落が想定される。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)  manaemedia/123RF.COM)