あまり実感がない「若者の○○離れ」ランキング1位「車」

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ここ数年、ニュースでもよく取り上げられている”若者の○○離れ”。「なるほど」と納得させられるものもあれば、「本当なの?」と疑いたくなるものもありますよね。実際のところはどうなのでしょうか。そこで今回は、あまり実感がない”若者の○○離れ”について、読者388名に聞いてみました。

Q.あまり実感がない”若者の○○離れ”を教えてください(複数回答)
1位 車 29.6%
2位 酒 18.8%
3位 外食 10.8%
4位 コンビニ 8.0%
5位 飲み会 7.2%

■車
・「結構車に乗っている気がするが、田舎だからだろうか」(31歳女性/医療・福祉/専門職)
・「車の販売台数は安定しているように見える」(48歳男性/情報・IT/技術職)
・「会社の後輩はよく車を購入している」(30歳女性/金融・証券/販売職・サービス系)

■酒
・「会社の若い子はみんな飲むからあまり感じない」(31歳男性/商社・卸/事務系専門職)
・「外で飲まないだけだと思う」(31歳女性/小売店/事務系専門職)
・「相変わらず金曜日の夜は酔っ払いが多い」(30歳男性/運輸・倉庫/技術職)

■外食
・「みんな結構食べ歩いていると思います」(29歳女性/食品・飲料/秘書・アシスタント職)
・「ファストフードとかに若い子がたくさんいる」(27歳女性/医療・福祉/専門職)
・「よく外食する」(23歳男性/金融・証券/専門職)

■コンビニ
・「コンビニを使わない生活は考えられない」(36歳男性/警備・メンテナンス/販売職・サービス系)
・「コンビニは老若男女問わず利用しているはず」(25歳男性/食品・飲料)
・「若者=コンビニのイメージ」(29歳女性/小売店/販売職・サービス系)

■飲み会
・「若者は皆、男性同士でよく飲んでいる」(27歳女性/学校・教育関連/専門職)
・「安い居酒屋には若者が多い」(31歳女性/金融・証券/営業職)
・「旦那はよく行く」(27歳女性/不動産/専門職)

■番外編:日本の文化はすたれていません
・米「定食屋での人気はすごい」(26歳女性/生保・損保/事務系専門職)
・カラオケ「行けば若者だらけ」(32歳女性/医療・福祉/専門職)
・テレビ「なんだかんだで見ている人は多い」(38歳男性/情報・IT/技術職)

●総評
1位は「車」でした。たしかに”若者の車離れ”という言葉はよく耳にしますよね。実際、若年層の所得低下によって、車に費やす資金が減少しているというデータはあります。ただし、自家用車の保有率が下がっているということはないようですね。

かつてのステータスシンボルから、生活必需品という位置づけになっているのかもしれません。

2位は「酒」です。私の個人的な意見ですが、東京など大都市圏の繁華街を見る限り、”若者の酒離れ”は実感がないですね。あえていうならば、昔のような無茶な飲み方をする若者が減ってきた、ということになるでしょうか。

飲酒を無理強いするオトナが減ってきたと感じます。

3位は「外食」。節約志向が高まれば、まず減らそうと思うのが外食支出かもしれません。ですから、”外食離れ”は若者に限ったことではないはず。アンケートにもあったように、ファストフード店に行けば若者だらけ。昔と比べて若者の自炊が増えているとは思えないのですが……。

4位「コンビニ」は、高齢者層がコンビニを多く利用しはじめた結果として、いわれるようになったのでは? 5位「飲み会」は、2位「酒」と関連しますね。会社の飲み会に参加する若者が減ってきているのは事実。でも、友人どうしの飲み会にはよく行くみたいです。

結局、いつの時代でもいわれる「近ごろの若い者は……」という決まり文句が”若者の○○離れ”に置き換えられただけなのかもしれませんね。

(文・OFFICE-SANGA 丸田十五)

調査時期:2014年7月15日〜2014年7月22日
調査対象:マイナビウーマン読者
調査数:男性129名、女性259名
調査方法:インターネットログイン式アンケート