【J1第18節予想スタメン 鳥栖vs名古屋】好調持続で2位につける鳥栖、名古屋戦勝利のカギはセットプレーにあり

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■サガン鳥栖 連戦は“走る鳥栖”にとっての好材料

 リーグ戦再開後の3連戦を2勝1敗と勝ち越し、前半戦を2位で折り返した。再開後の3試合は決して良い内容ではなかったが、結果を出したことに加え、2位という順位に選手たちが高いモチベーションを維持している点は明るい材料だろう。

 後半戦初戦ではホームに名古屋を迎えるが、通算対戦成績では1勝1分4敗と過去に1勝しか挙げることができておらず、相性はあまり良くない。今季は敵地で名古屋から初勝利を挙げているが、まだまだ苦手の部類と言えるだろう。

 この対戦カードで注目したいのはセットプレーで、リスタートからリーグ最多の11得点を挙げている名古屋に対し、鳥栖はセットプレーからの失点がリーグ2位の少なさを誇り、互いの長所がぶつかり合うことになる。ここでの優劣が試合の勝敗にも大きく影響することになるはずだ。

 鳥栖はチームとしてのコンディションに難を抱えていたが、連戦をこなしたことでゲーム体力も戻ってきており、状態は徐々に上がってきている。回復傾向にあるのは、“走る鳥栖”にとっても好材料だろう。リーグ戦再開後、3試合で2得点とやや得点力に陰りがあるのは不安材料と言えるかもしれないが、この点はコンディションが上がっていくことで復調を期待できる部分でもある。

 前回のホームゲームではクラブ最多動員を更新しながらも白星を挙げることはできなかった。選手たちは挽回を期す意味でも名古屋とのホームゲームに意欲を見せている。(totoONE編集部)

■鳥栖予想スタメン
4-2-3-1
GK
林彰洋
DF
丹羽竜平
菊地直哉
キム・ミンヒョク
安田理大
MF
高橋義希
藤田直之
水沼宏太
池田圭
キム・ミヌ
FW
豊田陽平

■名古屋グランパス 好相性を誇る鳥栖戦でリーグ戦6試合ぶりの白星を狙う

 横浜FMに引き分けたことで、リーグ戦では4試合連続のドローとなった。負けていない一方で、勝ち点を伸ばせていないことが14位という現状につながっている。攻守に課題が山積みとなっている新チームだけに我慢の時期かもしれないが、すでにリーグ戦の半分を消化したことも頭に入れておきたい。

 気掛かりなのは失点数が多いこと。守備を強化するため、中断期間に3バックを導入したものの、2試合で4失点を献上。4バックで臨んだ横浜FM戦でも得点を許し、失点の多さが試合のコントロールを難しくしている。西野朗監督はシステム論で語らないため、今回もどういったシステムで試合に臨むかは不透明だが、いずれにせよ粘り強い対応が求められる。

 とはいえ、鳥栖は比較的相性の良い相手であり、個の力でねじ伏せる傾向が強いカードでもある。攻撃の連動性が鳴りを潜めていることも懸念材料だが、永井謙佑やレアンドロ・ドミンゲスといった一芸に秀でた攻撃陣は調子を上げており、ここ2試合を欠場した田中マルクス闘莉王も復帰の可能性を示唆している。現在の名古屋は選手個々のストロングポイントを押し出す戦いが一つのスタイルだけに、失点を抑えて強みを発揮したい。

 さらに、その意味で追い風となるかもしれないのがケネディだ。ブラジルW杯の最終選考合宿中に持病の腰痛を悪化させていたが、28日の練習試合で実戦復帰。先発出場は難しそうだが、高さと上手さを顧みればメンバー入りの可能性も大いに考えられるだろう。(totoONE編集部)

■名古屋予想スタメン
4-2-3-1
GK
楢崎正剛
DF
矢野貴章
牟田雄祐
大武峻
本多勇喜
MF
田口泰士
ダニルソン
小川佳純
レアンドロ・ドミンゲス
矢田旭
FW
永井謙佑