「風立ちぬ」台湾での興行成績2億円超も「ハウル」には及ばず

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(台北 23日 中央社)宮崎駿監督の引退作とされる映画「風立ちぬ」(風起)が台湾でも大ヒットを記録している。公開から今月までの興行収入は6540万元(約2億1697万円)と見込まれており、「ハウルの動く城」(霍爾的移動城堡)や「千と千尋の神隠し」(神隠少女)に続く結果となることがわかった。23日付けの蘋果日報が伝えている。

9月18日に中国語字幕版、10月10日に中国語吹き替え版が上映された「風立ちぬ」は台湾でも人気を呼び、公開5週目となる先週末(10月18日〜20日)の台北での人気映画ランキングでも第7位となった。しかし、宮崎作品では2005年の「ハウル〜」が歴代興業成績トップの9545万元(3億1666万円)、次いで2001年の「千と千尋〜」が7454万元(2億4729万円)で、「風立ちぬ」は暫定3位。

台湾では1994年になり初めて日本の映画公開が全面解禁されたが、それ以前に日本で封切られた「風の谷のナウシカ」、「天空の城ラピュタ」、「となりのトトロ」、「魔女の宅急便」などは全て海賊版が持ち込まれ、台湾の民衆の心をひきつけた。宮崎作品は「紅の豚」から正式に映画館での上映が行われるようになり、「ハウル〜」、「千と千尋〜」、「崖の上のポニョ」はそれぞれ好調な興行成績を残している。

(編集:齊藤啓介)