インドネシアの実業家エリック・トヒル氏が25日、イタリア入りした。インテルの改革における決定的な一歩となるかもしれない。ミラノに到着したトヒル氏は、すぐに中心部のレストランでマッシモ・モラッティ会長、その息子のアンジェロマリオ氏と会談。終了後、誰もコメントは残さなかった。

25日午後、モラッティ会長は自らの会社「サラス」のオフィス前に明らかにナーバスな様子で現れた。おそらくは、報道陣に苛立ったのだろう。トヒル氏とのランチについて、モラッティ会長は「たんんなるおしゃべりだ」とだけコメント。会談に関する質問に対し、「何か出てきたか? まったくない」と答え、次の会談の予定を問われても「ノー」とそっけなかった。

インテルの買収話は終わりに向かっていると見られていた。モラッティ会長はその交渉における熱意を鎮めようとしているのか、そらそうとしている。