三宅一生が企画「青森大学男子新体操部」特別ショー開催

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 三宅一生が企画した特別公演「青森大学男子新体操部」が7月18日、東京・国立代々木競技場 第二体育館で開催された。次代を照らすひとつの光となることを願って企画したという三宅一生をはじめ、演出と振り付けのダニエル・エズラロウ、音楽の畑中正人とオープンリールアンサンブル、照明の海藤春樹、モーショングラフィックスの中村勇吾、そしてドキュメンタリーフィルム・ディレクションの中野裕之と、各界で活躍するクリエイター陣が集結。衣装は、2013年秋冬シーズンからスタートする新メンズブランド「HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE(オム プリッセ イッセイ ミヤケ)」が手がけ、オリジナルコスチュームが制作された。

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 青森大学男子新体操部による特別公演は、全日本選手権4年連続9度目の優勝を果たしている青森大学新体操部の演技を三宅一生が目にしたことをきっかけに企画された。中田吉光ヘッドコーチや部員らの新体操に対するひたむきな姿勢や力強く美しい演技、そして東北の力になればという思いを伝え、明日に向かって希望の光を照らすため、多くの協力を経て実現に至ったという。

 ダンス・パフォーマンス界で国際的に活躍する振り付け家ダニエル・エズラロウが掲げたテーマは「舞い上がる身体、飛翔する魂」。体育館の空間を巨大な水に見立て、大自然の驚異や海に棲むさまざまな生物を表現したストーリーが約1時間にわたって繰り広げられた。円形のフロア全面を使用し、光やモーショングラフィックス、自然界の音、巨大な布などで演出された舞台で、スティックやリング、ロープ、クラブの個人競技から団体競技まで新体操の可能性に挑戦したというオリジナルのパフォーマンスを展開。ラストのパートでは27人の部員全員が参加し、アクロバティックな演技とダンスを組み合わせて繊細かつダイナミックに水の世界が表現された。約2,600人を収容した客席からは感動の歓声が沸き起こり、フィナーレは大きな拍手で包まれた。

【お知らせ】公演のメイキングや舞台裏の様子、映像は後日公開を予定しています。