サッカーとは愛の物語でもあり、再生の物語でもある。ジュリオ・セーザルにモルガン・デ・サンクティスという2人の守護神の、直近の複雑な関係を総括するとすれば、このようになるだろうか。両選手は、ナポリとローマがそれぞれゴールマウスを託そうと決めた守護神たちだ。

J・セーザルがナポリに加わることで、デ・サンクティスはナポリからローマへ向かう。ほぼ全員にとってのハッピーエンドだ。

J・セーザルは15日、フロリダでのバカンスから戻る予定。コンフェデレーションズカップでの活躍で、同選手を求める声は強まった。J・セーザルが求めているのは、年俸270万ユーロ(約3億5000万円)。ナポリは240万ユーロ(約3億1000万円)まで提示額を上げており、近く合意に至るとみられる。

では、デ・サンクティスはどうだろうか? ナポリで4年を過ごした同選手は、1月にローマのオファーを断っている。だが、今は状況が変わり、ローマの誘いを受け入れた。ローマとはボーナス別の年俸120万ユーロ(約1億2000万円)で、2年契約を結ぶとみられる。ナポリ時代から減俸となり、チャンピオンズリーグというボーナスも諦めることになるが、デ・サンクティスにはその用意があるようだ。