インテルは7日のヨーロッパリーグ決勝トーナメント2回戦ファーストレグで、トッテナムに敵地で0−3と敗れた。アンドレア・ストラマッチョーニ監督は正直に分析している。

「複数の点でトッテナムが上回っていたと思う。フィジカルで最も我々を苦しめたチームだ。ゴールの場面では、(ヤン・)フェルトンゲンと(ギルフィ・)シグルズソンにやられた。(ロドリゴ・)パラシオと(リカルド・)アルバレスのチャンスが決まらなかったことが残念だよ。あれが決まっていたら、突破はもっと分からなくなっていたはずだ」

「サン・シーロでは奇跡が必要となる。0−3のビハインドから逆転するのはキツいよ。少しターンオーバーをしたのは、我々の主な目標がリーグで3位に入ることで変わりないからだ。ただ、我々はここまでこの大会を常にしっかりと戦ってきた」

「試合へのアプローチについて、大きく働きかけているところだ。今夜もスタートは良かった。残念ながら、序盤に(ガレス・)ベイルの良いプレーでビハインドを背負ってしまったんだ。そして、我々にとってはよりひどい状況になってしまった」

ストラマッチョーニ監督はベイルに感銘を受けたようだ。

「ヨーロッパで最も決定的な選手の一人だと思う。彼にはまだ成長の余地がある。世界最強の選手の一人だよ。キックもヘディングも、そして方向転換も、決定的だった」

「彼らの高いディフェンスラインのミスを生かし、トッテナムに楽にプレーさせないようにしようとしたんだが、10分で失点したことにより、彼らは試合全体でうまくやる気迫を手にした。我々はセカンドレグで勝利を目指さなければいけない。すぐにゴールを狙わなければいけないだろうね。インテルが過去にとんでもない逆転劇をしたことがあるのは知っている。とにかく、今は日曜の試合に勝つことを考えよう。そして、それからトッテナム戦のことを再び考えよう」

FWアントニオ・カッサーノとの口論について、ストラマッチョーニ監督は「至って普通のことだよ。今日の彼は出場し、頑張った。インテルと、インテルのために、結果を残すことだけが重要なんだ」とコメントしている。

一方、トッテナムのアンドレ・ビラス=ボアス監督は、次のように語った。

「我々は良いスタートを切った。自信を持って、良いプレーをした。アーセナル戦のようにね。もっとゴールを決めることもできたが、インテルも2−0や3−0になってからチャンスをつくったね。彼らはトップのチームであり、パラシオが入ってきたときに違いが分かったはずだ」

「去年の私はとても苦しんだが、サッカーではどんなこともすぐに変わっていくものだ。決して安心し続けることはできない。ベイル? 我々は交渉するのが難しいクラブだよ。私は、ベイルが残留すると確信している」