国際オリンピック委員会(IOC)は12日、スイスのローザンヌで理事会を開き、ロンドン五輪で実施した26競技から、テコンドーを含む25競技を夏季五輪の「中核競技」に選んだ。複数の韓国メディアが報じた。

 注目が集まっていた除外競技はレスリングとなった。16年リオデジャネイロ五輪からゴルフとラグビーが新たに加わることが確定しており、残る1枠をレスリングと採用を目指す7候補が争う。

 テコンドーは2000年シドニー五輪から正式競技種目に採用されたが、競技への関心の低さや、08年北京五輪では判定問題で騒動になったことから、除外候補とされる競技に名を連ねていた。

 危機に陥った世界テコンドー連盟(WTF)は、観衆が楽しめるような試合規則を設けたり、誤審を防ぐために電子防具を導入するなど模索を続けた。韓国メディアはテコンドーが除外されなかった理由について、五輪残留を目指して努力を重ねた結果だと分析した。

 テコンドーは中核競技のひとつに選ばれたことで、20年五輪後も五輪競技として残る。(編集担当:新川悠)