ウディネーゼ戦での黒星を受け、インテルのマッシモ・モラッティ会長はすぐの再建を目指し、上層部で会議を行った。マルコ・ブランカTD(テクニカルディレクター)とピエロ・アウジリオSD(スポーツディレクター)を「サラス」のオフィスに呼んだのだ。目的は、現状について話し合い、メルカート戦略を明確にするためである。

サミル・ハンダノビッチの控えとしてのキエーヴォGKステファノ・ソッレンティーノの獲得や、センターバックの補強(ポールポジションにいるのはキエーヴォDFマルコ・アンドレオッリ)、MFヴェスレイ・スナイデルの契約問題を抱え、そしてコリンチャンスMFパウリーニョという夢がある。

パウリーニョを獲得するには資金が必要で、サウサンプトンが1200万ユーロ(約13億8000万円)を用意するMFフィリペ・コウチーニョや、MFリカルド・アルバレス(エスパニョールが有力?)へのオファーを受けるかもしれない。

“サミット”終了後、モラッティ会長は「我々は使うコンディションにない。ほかのクラブと同じだ。我々が追っているのは、いずれにしても良い選手たちだよ」と、大金を投じるつもりがないことを明かしている。また、スナイデルについては「またか…。我々がまず望むのは、負傷者の回復だ。誰が戻れるのか、しっかり検討するためにね。そうじゃないと、ポジションがかぶる怖れがある」と述べるにとどまった。

一方で、ウディネーゼ戦の敗北や審判団との関係について、モラッティ会長は次のように話している。

「昨日はとても良い試合というわけではなかった。あるところまでは良い試合だったが、突然変わったね。あってはならないことだ。アウジリオやブランカと、昨日のことや今後について話した。負傷している選手たちが回復し、出場停止の選手が戻る必要がある。主審は良かったよ。確かに、我々は審判たちに関して幸運じゃない。だが、彼らが我々を喜ばせる必要があるわけではないよ」

インテルの順位は数週間前ほど笑えるものではなくなっている。

「勝ち点は去年と同じだ。だが、問題ではない。ほかのチームの遅れで、とどまることができている。今季のリーグ戦で先頭集団を走るとは思っていなかった。我々はうまくやれると思う。まだその確信はあるよ」