世界で一番おもしろいプレゼン大会「TED×Kyoto」 GPSエンターテイメントが世界とつながった瞬間

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「TED」をご存知だろうか。簡単に説明すると“いろいろなジャンルにおいて今、世界で一番おもしろいといわれている人たちのプレゼン大会”といわれる。このTEDは現在、世界各地で開催されており、京都版にあたる『TED×Kyoto』が先の9月16日、京都大学宇治キャンパスで行われた。その会場でプレゼンして大喝采を浴びたのが、「GPSエンターテイメント」を提供する会社supernovaの殿岡康永さんだ。ニッチーでもこれまで「京都検定ドリル」「京都妖怪絵巻」などの携帯端末のGPS機能を使ったゲームを紹介してきた。

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まず、TEDをもう少し詳しく紹介すると、学術やエンターテイメントなどさまざまな分野の人物がプレゼンテーションを行う場として1984年にスタート。講演会の模様を無料で動画配信するようになった2006年をキッカケに全世界に知られるようになり、これまで講演した人物は、ノーベル賞受賞者のジェームズ・ワトソン、元アメリカ大統領のビル・クリントンらそうそうたるメンバーが並ぶ。今回も、芥川賞作家の平野啓一郎さんらが登場した。

殿岡さんは今年3月にアメリカ・サンフランシスコで開かれた“ゲームのアカデミー賞”といわれる『GDC2012』において、アジアで唯一プレゼンを行ったニュースがアメリカで流れ、それを見たTED×KyotoのファウンダーがFacebookでコンタクトしてきたのが今回、プレゼンするキッカケになったという。

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そして、本番前日のリハーサルで、GPSエンターテイメントの内容を紹介したところ、殿岡さん自身が手応えを感じられず急きょ、夜中2時までかかってプレゼン内容を作り替えた。いざ当日、『ボクが伝えたいこと』というとてもシンプルなタイトルとともに壇上に登場し、約300人の聴衆を前に、最も強く訴えたのは、昨年3月に発生した東日本大震災における被災地のことだった。

震災当日、京都でテレビを見て地震発生を知った殿岡さんは「正直、現実味がわかなかった」という。その後、ある東北出身のインターンシップの学生から「震災復興のために何かしたい」という申し出があって今年7月、岩手・陸前高田市を訪問。被災地の現状を目の当たりにし、自分にできることはなんだろうかと考え、震災復興プロジェクト『re:vibexTOHOKU』を立ち上げ、今日に至る。

殿岡さんのTEDでのプレゼンは、Ustreamでの同時中継で世界130ヶ国にも配信された。GDC、そしてTEDで自らプレゼンを行った結果、“世界とつながっている”という実感とともに、「自分の行動のひとつひとつが、世界で伝えることができるというのがわかったし、これからいろいろなことを、人生をかけて、やっていこうと思った」と振り返る。今後も京都を拠点に、アジア、そして世界に活躍の場を拡げていく、その予感が大いに感じられた。

TEDxKyoto
re:vibexTOHOKU
関西からアジア、世界へつながる日記
supernova