『佐川男子』(飛鳥新社)1300円+税

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佐川急便のセールスドライバー3万人の中から、社内公募で編集部が厳選した51人のイケメン“佐川男子”が集結!

『マツコの知らない世界』『月曜から夜ふかし』のテレビ番組でマツコ・デラックスが「運ぶアーティストよ!」と熱く語っていた“佐川男子”の公式ファンブックがついに登場した。その名も『佐川男子』(飛鳥新社)。

「全国佐川男子名鑑」ではイケメン“佐川男子”51人をカラー写真でどーんと紹介。所属支社、生年月日、身長と体重、血液型、仕事のモットー、好きな言葉、休日の過ごし方といった情報や、プライベートなエピソードも綴られている。
あのシマシャツに身を包んだ男子たちのポージングを決めた写真は、こっちが恥ずかしくなってしまうくらいさわやか。でもさすがというか、華奢な人の中でもやはり二の腕など筋肉の引き締まりを感じさせる。

撮影は忙しい仕事の合間に全国から集まって行われたという。飛鳥新社の編集部いわく、
「撮影は、4日間にわけて行ったのですが、地方からいらしている方も多く、飛行機の時間が決まっていたりで、滞在時間が限られていて、とにかく時間に追われました。でも男子のみなさんは本当にさわやかでカッコよかったので、編集部みんな、仕事だというのに撮影現場ではしゃいでいることが多かったです(笑)」
これは“公式”ファンブック。佐川急便の協力ぶりもすごい。

2007年にシマシャツと飛脚マークのロゴをリニューアル、09年に人気のハーフパンツ登場! をはじめ、佐川急便の「トリビア」も満載。
●半袖のシマシャツはひとり6〜8枚ほど支給されている
●トラックに描かれている『飛脚マーク』は左向きが基本。でも制服の右腕につけると人物が後ろ向きになってしまうので、制服エンブレムだけは右向きの特別仕様になっている
●青を基調としたトラックのみならず、赤、ピンク、緑、イエロー、パープルのカラートラックがある
●ラジオ体操を非常に厳しくした!? 「佐川体操」というものが存在する
佐川急便のクラブ活動に「綱引部」がある
●泊まり込みで3日間行なう新人基礎研修がある
●トラックの運転席には、安全運転しているかどうかを100点満点で診断する装置「ドライブレコーダー」がある
など、知らなかったことばかり。

“佐川男子”へのインタビューをはじめ、7時の出社から20時の帰宅までを追った「密着 佐川男子の一日」、“佐川男子”が食べているお弁当をチェックする「突撃! 佐川男子のお弁当」、制服とのギャップを楽しめる「佐川男子の私服チェック!」などのコーナーも。個人的には、“佐川女子”を扱ったコラム「オッス! 佐川女子部」も気になった。

5人の熱狂的ファンが語る「妄想女子座談会『佐川男子のココが好き!』」では、メンバーの中に“佐川男子”と結婚をした方も!
「担当エリアが決まっているから、同じ人と一日に何度か出会うでしょ。そうすると極端な話、勝手に運命を感じるわけ。ただ同じ場所をウロウロしているからだけど」など、5人の“妄想”トークにウケる。

様々な角度から“佐川男子”、そして佐川急便を語った内容で、本書のつくりからも“佐川愛”が伝わってくる一冊。

正直、今まで気に留めたことがなかったのだが、これを読んで以来、街中の佐川急便のトラックが目に付くようになった。次に家に荷物を届けに来てくれた佐川のお兄さんはきっとジロジロと見てしまうと思う。
(dskiwt)