一般家庭向けに、室内装飾や旅行などの一般情報を配信するフランスのブログ「Fr Blog」では、日本の包丁を紹介している。

 フランスでは、最近日本食への関心が高い。しかし、日本の包丁は以前からプロや一部の料理好きの間で注目を集めていた。

 筆者はまず日本の包丁は、それまで市場を独占していたドイツやフランス製の包丁と比較されるような品質の高さと使い勝手の良さがあると紹介。日本製の鋼を使用し、すべてにおいて完ぺきを追求して作られていると絶賛している。

 一方で、日本製の包丁は用途によって刃の長さや形状が異なり、すべて揃えるにはかなりの出費になると説明。そこで、使い心地のよさを満喫でき、かつ1本だけ日本の包丁を購入する場合は、欧米の包丁の要素も持ち合わせた三徳包丁を薦めている。

 三徳包丁は長さが異なるものが販売されているが、フランスで一般的に使用されている同種の包丁と比較すると刃渡りがやや短いと、その違いを説明。

 また日本の三徳包丁は、手首を動かして切る方法よりも、上から下に切る場合に、より適しているようだと説明。刃の部分と握りの部分がほぼ同じ重量のため、バランスがとれておりとても使いやすいと伝えている。

 日本製品というと、ハイテク製品を挙げるフランス人が多いが、伝統的な日本製品である包丁もフランスで評価されており、一般にも広まりつつあることがうかがえる。(編集担当:山下千名美・山口幸治)