北朝鮮で最近、若者たちによるバイクによる暴走が急増し、事故が相次いでいるが、追撃の車両がないため取り締まりが困難な状況にあることが分かった。韓国メディアが、米自由アジア放送(RFA)の12日付の報道を元に伝えた。

 RFAは北朝鮮消息筋からの情報を元に、平壌市と平安南道南浦などで若者によるバイクの暴走が急増しており、去る4月15日には両江道恵山市で2人が死亡するなど11人の死傷者を出す事故が起きていたと伝えた。6月に入ってから清津市では、1日で暴走車輌による事故が4件発生するなど深刻さを増しているという。

 問題は、暴走族に対する取り締まりができていないことで、北朝鮮の人民保安部は暴走族摘発の指令を出しているが、人手不足に加え暴走族を追跡できる車輌がないことから効果は出ていないという。

 北朝鮮では、2005年から朝鮮富強会社がバイクの生産・市販している。最近は中国で廃棄されたバイクと中古バイクを再度組立て販売するケースも多く、比較的に裕福な家庭でバイクを所有しているという。(編集担当:金志秀)