米国ではセーラー服は水夫の着る服として知られており、日本のように女子生徒用の制服としては使用されていない。米国のブログ「forcesofgeek」では、米国人男性が日本社会とセーラー服の関わりについて考察している。

 筆者は、アニメキャラクターにセーラー服姿が多いことに疑問を持ったという。アニメの中でセーラー服を着用した登場人物が多いのは、セーラー服が日本に渡って、誤解されて使用されたからではないかと感想を述べている。米国では男性が主に着用するセーラー服を、日本の女子生徒が着ることに違和感を感じているようだ。

 また筆者は、あまり日本のアニメを見ない人や日本文化をほとんど知らない人にとって、「なぜセーラー服のスカートがそんなに短いのか?」「なぜ学校以外でも制服を着用しているのか?」という単純な疑問が起こることが多いようだと語っている。

 アニメの世界では、効果を狙ってセーラー服を誇張させている面があり、実際よりスカート丈が長いか、あるいは短くなるし、カラフルな色のデザインに変更されることもあると伝えている。

 筆者は、アニメでしばしば登場するセーラー服姿のキャラクターについて、日本文化においてセーラー服が深く浸透しているからだと伝えている。日本の学校では学生の正装に制服を使い、学校関係の行事にも着用する。また、結婚式や葬式、スポーツ大会でも、制服姿の学生を見かけることがあると制服の用途について紹介している。

 筆者は、日本の標準的な学生手引きによると、学校側は放課後にどこに行くにしても学校を代表していることを念頭において行動することが義務付けられているため、学校以外の場所でも制服を着用している場合があると説明している。

 また、セーラー服は日本国内外で特定の人によるフェティッシュなアイテムにもなっており、中古のセーラー服は専門業者を通して売買されているという話も聞くと記している。

 しかし、セーラー服は決してフェティッシュなアイテムではなく、日本では実際に女子生徒の日常生活に使用されている実用品なのだと締めくくっている。(編集担当:田島波留・山口幸治)