上司に「ご苦労さまでした」と言ってしまったら、謝罪の手紙を書くのが社会人のマナー
新年度が始まって2週目、この春、新社会人になった人にとっては最初の疲れのピークがやってきている頃かもしれない。
学生から社会人になり、多くの人が戸惑っているのが「社会人のマナー」だろう。友人関係と違い、社会では上司・取引先などには正しい対応をしなければならない。だが、意外と気づかずにマナー違反を犯してしまう場合も多い。
例えば、上司が帰宅する際、つい「ご苦労さまでした」と声をかけてしまったことはないだろうか。このときの挨拶としては、「お疲れさまでした」が正解。「ご苦労さま」は目下の人にかける言葉だ。
また、上司から指示を受けたとき、勢いよく「了解しました!」と答えてしまうのも×。「承知しました」「かしこまりました」が正解だ。
こんな受け答えをしてしまったら、その後の評価が下落するのは確実。即座に謝るに越したことはないのだが、「私だったら手紙を書いて謝ります」とびっくりするようなことをいうのは、美人マナー研究家の住友淑恵さんだ。
「マナーは、コミュニケーション・アイテムのひとつです。相手といい関係をつくりたいという意思表示なんですね。だから、失礼なことを言ってしまったら、私だったら手紙を書いて謝ります」(住友さん)
だが、はたして言葉の使い方ひとつを間違えただけで、謝罪の手紙を書くほどのことなのか?
「マナーを尽くして、相手の気分が悪くなることはないと思います。間違って『ご苦労さまでした』と言ってしまった場合に、手紙を書いて『申し訳ありませんでした』と謝れば、相手は『そんなに気を使わなくてもいいよ』と言ってくれるはずです。普通、そこまでやる人は少ないんですが、そこまでやれば相手の心をつかめますよね。マナーを尽くせば、失敗しても期待以上の効果が得られるんです」(住友さん)
まあ何とかなるだろう、というのは学生までの考え方。マナーを尽くすことが社会人に必要な人間関係を築くということだ。
「敬語は普段から使い慣れていないととっさに出ません。だから、私のマナー教室の生徒さんには、メールをするときには友達にでも敬語を使いなさいと言っています。きちんとした敬語を使って、相手がいやがることはありませんから」(住友さん)
備えあれば憂いなし。社会人になったばかりのあなた、明日から友達に敬語を使ってみよう。
(取材・文/村上隆保、撮影/山形健司)
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こんな受け答えをしてしまったら、その後の評価が下落するのは確実。即座に謝るに越したことはないのだが、「私だったら手紙を書いて謝ります」とびっくりするようなことをいうのは、美人マナー研究家の住友淑恵さんだ。
「マナーは、コミュニケーション・アイテムのひとつです。相手といい関係をつくりたいという意思表示なんですね。だから、失礼なことを言ってしまったら、私だったら手紙を書いて謝ります」(住友さん)
だが、はたして言葉の使い方ひとつを間違えただけで、謝罪の手紙を書くほどのことなのか?
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