韓国のオンラインゲームが世界のゲーム市場で勢いを増す中、ソウル市が3D映像やゲーム企画者などのゲーム専門家を、直接育成することが分かった。

ソウル産業通商振興院(SBA)は12日、「3Dゲームプロジェクト・マネージャーコース」「3D映像特殊効果制作過程」「ゲームコンセプト企画者コース」の3コースを、今月から10カ月かけて64人育成すると発表した。

SBAは、ゲームや映像など文化コンテンツ関連学科の卒業生は年間1万人に達するが、卒業後は就職難に陥る人が多いことから、1億1799万ウォン(800万円)の予算を編成し同カリキュラムを設けたという。

各クラスの授業内容は次のとおり。
「3Dゲームプロジェクト・マネージャーコース」
3Dゲームのモデルを作り、エンジンやプログラミングまでゲームを直接制作できるような実務者を養成する。NCソフトなど大手ゲーム開発社で勤務する専門家を特別講義に招き、ポートフォリオ制作など実践につながるような知識を学ぶ。

「3D映像特殊効果制作過程」
デジタルアニメーションの模型化、特殊効果、背景作業の知識などを習得し、生徒それぞれのポートフォリオを開発できるよう指導する。講義には、長編アニメーション「千年狐」の製作陣や、映画「王の男」「麻婆島」の3D効果を担当した専門家たちが参加する。

「ゲームコンセプト企画者コース」
ゲームコンセプトやデザインの企画、市場の動向分析能力などを養う。

SBAの関係者は「文化コンテンツを専攻する人は年々増加しているが、業界が望むレベルの卒業生は不足しているため、人材不足が起きていた」「専門家による少数精鋭教育を通じて人材を養成する」と話した。

参照:聯合ニュース
参照:イートゥデイ

(文:林由美)

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