今週末に開催されるセリエA第22節のローマ対インテル、ミラン対ナポリの2試合が、それぞれ現地時間(以下現地時間)20時45分ではなく、15時キックオフとなった。4日開催のチェゼーナ対カターニアも、18時ではなく15時キックオフとなっている。連日の悪天候を受け、レーガ・セリエAが決定した。

パレルモのマウリツィオ・ザンパリーニ会長は『Panorama.it』で、ミランのアドリアーノ・ガッリーニ代表取締役によるミラン対ナポリ戦の延期要請について、「バカげている。ミランだから騒がれているのであって、我々やアタランタだったら話にもならないだろう。テレビ? 彼らがいつ、どこでプレーするかを言えるのは正しいことだよ。今のサッカーは彼らが放映権料で維持しているんだからね」と話している。

また、イタリアサッカー連盟のジャンカルロ・アベーテ会長は、イタリアサッカー界の主な問題について、次のように述べて。

「本当の構造的問題はスタジアムだ。その上で、日程や組み合わせ、テレビ放送予定、ウィンターブレイクなどについて働きかけることできるというのも当然だよ。スタジアムに関する法案が来夏までにうまくまとまることを願っている。クラブ所有のスタジアムができれば、放映権料だけに頼ることなく、クラブがより大きな収入を手にすることができる」

イタリアサッカー選手協会のダミアーノ・トンマージ会長は、試合日程の決定に関して、常に選手たちのことも考慮されるべきだと訴えている。

「この時期の多くの試合が今のような危機に遭う可能性がある。1シーズンを通じての試合日程の配分を変えることで、少なくともダメージを抑えることはできるかもしれない。いつ、そして特に何時キックオフにするかという点において、選手たちは決して考慮されない。残念ながら、そうするつもりもないようだ。選手たちに向けて指を差すのは間違いだと思う」

「この時期のナイター開催は、常に延期の危険がある。おそらく、もっと気候的に難しくない時期の試合を増やす方が正しいだろう。これは協会内でよく話題になることなのだが、提案まではなかなか至らないんだ」