イタリアサッカーは自軍のゴールをしっかりと閉ざす選手を称える。常にそうだった。だからこそ、魅力的で注意を引きつけるストライカーたちとは別に、セリエAの各クラブの会長や幹部たちは、守備陣に適切な選手を加えようと尽力しているのである。

まずはインテルだ。彼らはすでに、インテルナシオナウに所属する1991年生まれのDFジュアン・ジェススから「イエス」を手に入れている。左利きの同選手はセンターバックだが、サイドでもプレーできる。すでにインテルと選手が合意に達しているのは、彼の言葉(「僕はほぼインテルの選手」)が示しているだろう。あとはインテルナシオナウと話をまとめるところだ。

1月のマーケットで攻撃強化により集中しているミランだが、バルセロナDFマックスウェルへの関心は残っている。EU市民権がないことで難しい立場ではあるが、ミーノ・ライオラ代理人とであれば、6月に向けても合意を形成することは可能だ。

ユヴェントスは多くの選手をチェックした上で、最後にセビージャDFマルティン・カセレスを選んだ。買い取りオプションつきレンタルという形で、彼は再びユヴェントスのユニフォームを切るだろう。なお、ユーヴェはボルシア・ドルトムントDFマッツ・フンメルスやトッテナムDFユネス・カブールも追っていた。

ローマはまず、人員整理をしなければならない。だが、ワルテル・サバティーニSD(スポーツディレクター)は、ポルトDFニコラス・オタメンディやベンフィカDFエセキエル・ガライ、トッテナムDFベドラン・チョルルカといった選手たちの獲得に向け、コンタクトを保っているところだ。可能であれば、ルイス・エンリケ監督にはちょっとした助けがあるかもしれない。

一方、ラツィオは2013年までとなっているDFアンドレ・ジアスとの契約を14年まで延長するだろう。その上で、ヨーロッパリーグで対戦したバスルイDFパウル・パップにほれ込んでいる。ナポリは現状、守備陣のテコ入れを大きく必要としていない。DFレアンドロ・リナウドは放出されるだろう。それ以外は、超ビッグチャンスがあるかどうか様子をうかがう形となるはずだ。例えば、ベジクタシュとの契約を解除し、モンツァのおかげで調子を保っているマッテオ・フェラーリのように…。