「甘すぎる警戒区域からの車持ち出し基準」と "甘すぎて遅すぎる"国と県の対応

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「拡散を止めるために、基準の強化を国に要請」

新潟県泉田裕彦知事はメールマガジン「たがいに・にいがた第255号」(8月18日)で、「放射性物質の拡散を止めるために、基準の強化を国に要請しました」と報告している。

「汚染を全国に広げる」と言って何日放置?

これは、柏崎刈羽地域でガソリンスタンドの洗車汚泥から1キロ当たり9万ベクレルの放射性セシウムを検出した問題で、国の「警戒区域」からの車の持ち出し基準(一次スクリーニングにおいて1万3,000cpm以下)が甘すぎて、国の基準の半分くらいの数値の自動車を1台でも洗車すると、このような汚泥が出てしまう状況で汚染を全国に広げる、と記者会見で国の対応を批判し、強化を国に要請するとしていたもの。

この記者会見は8月8日に行われた。事の重大性から考えれば、8月18日のメールマガジンでは、スクリーニングでの基準が強化されたとの報告があってしかるべきではないか?あるいは、現状では新潟県は「警戒区域」から持ち出した車を受け入れることはできないと主張すべきではないだろうか。問題山積でもう慣れっこになって麻痺してしまったのか、国民や県民の安全や安心にかかわる問題に対し、一事が万事、対応が遅すぎる。

さらに、この「一次スクリーニングにおいて1万3,000cpm以下」という基準はどのように実施されているのか、浪江町での実施(コチラ)では10万cpm未満ならOKとなっているようで、1万3,000cpmという数字などはでてこない。

「福島原発警戒区域の車持ち出しが再開 〜8月18・19日には223台をJAFがサポート〜」(JAF ニュース 2011年8月19日)との記事が踊る。

▼外部リンク

平成23年8月8日 泉田知事臨時記者会見要旨
たがいに・にいがた第255号



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