韓国の忠清北道永同警察署は13日、京畿道や忠清北道一帯の工事現場で建築資材を盗み、転売した容疑(特殊窃盗)で、38歳の男ら4人を拘束、38歳の男の父親を指名手配した。男らは犯行動機として、日本国内にある韓国文化財を盗むため渡航費用を捻出しようとしたと供述しているという。複数の韓国メディアが報じた。

 男らは4月17日に京畿道の華城の道路工事現場で時価900万ウォン(約66万7000円)相当の建築資材を盗んだほか、3月末から5月初めまでに京畿道・忠清北道一帯で計25回、1億ウォン(約740万円)相当の建築資材を盗み、古物商や中古資材商に転売した疑い。

 調べによると、男らは「日本の寺院は警備が甘い。我が国の文化財を盗んで転売すればお金になる」という男の父親の提案に乗り、航空券を購入する費用などを捻出するため窃盗を繰り返していた。

 警察によると、男らは3〜4月にかけて日本に数十回訪れており、ある寺院では実際に窃盗を試みたが人通りが多かったことから断念したこともあったという。逮捕された4人の中には、日本での案内役を務めた韓国人留学生もひとり含まれている。

 警察は、韓国内での余罪と日本で文化財を窃盗し持ち込んだケースはないか調べている。(編集担当:新川悠)



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