ローマFWフランチェスコ・トッティは、1日に行われたセリエA第35節のバーリ戦で2得点を挙げ、セリエAでの通算得点記録を206ゴールに伸ばした。トッティはテレビカメラの前で、「The king of Rome is not dead」と英語で書かれたTシャツを見せ、ゴールを祝っている。試合後、同選手は次のようにコメントした。

「ローマの王は死んでいない。そして決して死ぬことはない。自分に何ができるか、オレには分かっているんだ。また新たな記録を上回ることができ、(ロベルト・)バッジョのようなカンピオーネを超えることができて、うれしく思っているよ」

「今はこのレベルのプレーが続けられることを願っている。残念なのは、2つ目のPKをミスしてしまったことだね。1年間のすべてを危険にさらすところだった。でもそれから、力やずる賢さをもって、オレたちは素晴らしいチームとして反撃したんだ」

MFダニエレ・デ・ロッシとMFシモーネ・ペッロッタが退場になるなど、ローマは後半にナーバスさをのぞかせてしまった。また、ディフェンスのもろさもうかがわせている。だが、キャプテンであるトッティは、次のように主張した。

「ピッチで一定のことを得られないと、リアクションをとってしまったり、やっちゃいけないことをやってしまうものなんだ。でも、このグループはまとまっており、まだ生きていることを示したいという意欲を持っている。今日の試合で引き分けていれば、すべてが終わっていただろうけど、実際はこれでラツィオに(暫定で)勝ち点1差となり、プレッシャーをかけているんだ。明日(2日)のユヴェントス戦で素晴らしいパフォーマンスをするかどうかは、彼ら(ラツィオ)次第だね」

「ゴールを祝ったTシャツ? バッジョ超えとなるゴールを、オレはTシャツに206で書いていた。だから、207ゴール目となるPKを外したんだ。206のTシャツしかなかったからね。冗談はさておき、今日は勝つことが非常に重要だった。素晴らしい逆転だったよ」

「デ・ロッシの退場は残念だ。今は彼のそばにいてあげようよ。チャンピオンズリーグ出場のために、明日のユヴェントス戦でラツィオを応援するかって? 絶対にない。その上で、オレたちの目標は、彼らが今いる順位を手にすることだよ」