韓国の鄭柄国(チョン・ビョングク)文化体育観光部長官が23日、「日本のドラマを受け入れる時期が来た」と述べ、地上波放送で日本のドラマなどを放映することに積極的な姿勢を見せた。鄭長官の発言を受け、同国世論は賛否が分かれた。

 韓国が日本の大衆文化を受け入れ始めたのは金大中政権下の1998年、今も地上波での日本ドラマの放映などは制限されている状態だ。鄭長官は23日に開かれた自身の就任1カ月記念懇談会で同問題に言及、「文化は互いに開放して交流してこそ、シナジー効果が生じる」と発言、日本の文化を受け入れる必要性を語った。

 鄭長官は「10年前は、日本に文化的に従属されるのではという懸念もあったが、予想とは違い、日本国内で韓流が広がった」と指摘。「今では私たちがさまざまな面で文化的に優位にある」、「われわれの文化レベルが高まり、日本のドラマを受け入れる時期が来た」との考えを表明した。

 同話題に対する報道が始まったのは24日、韓国ヤフーではさっそく「日本のドラマを解禁する必要性」に関する投票が始まった。24日15時現在、57.8%の回答者が「必要がない」と反対しているが、「韓国ドラマの発展のために必要」と賛成意見も40.6%を占めるなど、韓国世論は賛否両論だ。

 一方、文化体育観光部は24日、「長官がさまざまな文化関連テーマの1つとして日本ドラマについての所信を表明しただけ」と釈明、「実務レベルで検討されたことではなく、計画もまだない」と釈明した。(編集担当:金志秀)



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