2001年夏からインテルでプレーするDFマルコ・マテラッツィは、270試合に出場して20ゴールを挙げた。37歳のベテランは、クラブ公式テレビ『インテル・チャンネル』に出演し、さまざまなテーマについて話している。

まずはインテルとの関係について、マテラッツィは次のように語った。

「インテルは、オレの人としての質も評価してくれている。ミスをしたり、難しい時期を過ごしたりしても、本当のオレがどんなかを判断し、いつも身近にいてくれた。だからこそ、オレは今もここにいるんだ。オレが人生で最も好きなのは、子供たちに笑顔をプレゼントすることだ。だからこそ、引退したらインテルで『インテル・キャンパス』に協力したい」

また、かつてインテルから退団する可能性があったときのことについては、このように振りかえっている。

「オレが本当に求めているのは、ここにいることなんだ。それは、2006年にオレがした選択が裏づけている。ミランへ行かなかったときのことだよ。ハートで決めたことだ。当時、ワールドカップ(W杯)イヤーで、監督がオレよりもほかの選手たちを好んでいたから、オレはミランかボローニャを選ばなければならなかった。騒動ではないよ。ただ、W杯に出たかったから、その準備をしなければいけなかったんだ。契約書にサインをしたかって? そんなものがあるなら、持ってきてごらん」

マテラッツィは過去の悔しさが、今のチームの基盤になっていると感じているようだ。

「オレたちはたくさん負けた。負けすぎた。それで、オレたちは決まっているかのような運命を変えたいと常に願っているんだ。思うに、それがオレたちの強さだろう。オレの強さであり、(ハビエル・)サネッティの、(イバン・)コルドバの、10年前からインテルでやっている選手たちの強さだ。目標に達することの苦労を知っているんだよ」

カルチョーポリ(審判不正スキャンダル)については、次のように話している。

「バカにされたと思っていたかって? すごく思ったけど、もう言わないようにしていた。言い訳をしていると思われただろうからね。でも結局は、オレが思っていたとおりだった。みんなが思っていたようにね」