開幕から21試合を終えて無敗をつづけるマンチェスター・ユナイテッドだが、今シーズン終了とともに契約満了となる選手を9人も抱える。そのひとりにマンUで6シーズン目、不動の左サイドバックとして円熟を迎えたパトリス・エヴラ(29)がいる。

 英テレグラフ紙によると、アレックス・ファーガソン監督は、すでにエヴラの“後釜”候補をリストアップしているという。そのトップはベンフィカに所属するポルトガル代表、ファビオ・コエントラン。左サイドの攻撃的MFもこなす22歳で、先のW杯で強烈に存在をアピールした。レアル・マドリーやバルセロナも注目している逸材ゆえ、ベンフィカが2500万ユーロ(約28億円)と高額な移籍金を設定しているのがネックだ。

 もうひとりにはエヴァートンのレイトン・ベインズ(26)が挙がる。コエントランよりかなりリーズナブルだが、リヴァプールの出身で地元エヴァートンを熱烈に愛し、昨年には契約を5年間延長したばかり。隣のマンチェスターでプレーすることを受け入れるかは微妙となる。

 補強が実現しない場合、最後は“穴埋めのスペシャリスト”、ジョン・オシェイ(29)に頼ることになるが、こちらもまだ契約を更新していない。マンUにとっての最優先は、やはりエヴラの残留であるのは間違いなさそうだ。