ミランからの移籍が注目されるFWロナウジーニョが、辛い夜を過ごすことになった。フラメンゴと3年半契約を結ぶと見られている同選手は、週末を過ごすべくフロリアノポリスへ向かったが、古巣グレミオのサポーターから繰り返し罵倒されることとなったのだ。

フロリアノポリスのクラブへ出かけたロナウジーニョだが、グレミオのファンは同選手がキャリアをスタートさせた自分たちのクラブではなく、フラメンゴへの移籍へ向かっていることで、ロナウジーニョを繰り返し「裏切り者」呼ばわりし、クラブから出て行くように求めた。選手は問題になることを避けるために、護衛とともにクラブを後にしている。

さらに8日、グレミオの本拠地ポルトアレグレのスタジアムでは、グレミオのサポーターグループが集まり、長いことロナウジーニョを罵倒とするとともに、テレビカメラの前で下劣なジェスチャーをしたり、紙幣を燃やしたりしている。

また、リオ・グランデ・ド・スル州のジウマール・ソッセッラ議員は、ロナウジーニョを「好ましくない人物」と認定するように、議会で正式に行動を起こすという。同議員は「これで彼がクラブを裏切るのは2度目だ」とコメントしている。これは今回のフラメンゴ移籍だけではなく、2001年にロナウジーニョがグレミオでプレーしていた際、パリサンジェルマンと事前契約を結び、最終的に移籍金ゼロでフランスへと移籍したことを指してのものだ。

ソッセッラ議員は、同僚議員の多くがすでに考えに合意していると主張しており、これが承認されれば、ロナウジーニョはポルトアレグレに戻ることができなくなる。同議員は「リオ・グランデ・ド・スルでは契約よりも口約束や握手がはるかに価値のあるものであることを、彼は思い出すべきだ」と話している。