13日に上原浩治は身体検査を終え、オリオールズとの契約が正式に成立したが、契約内容の詳細が明らかになった(12月15日付ボルティモア・サン)。

 上原の契約は2011年度が300万ドル(およそ2億5000万円)で、55試合に登板するか、試合終了時の最終登板投手となった回数が25回に達すれば、さらに契約が1年延長される。昨季は2度、故障者リスト入りしたが、43試合に登板、22回最終登板投手になっており、比較的達成しやすい数字といえる。また、契約終了時には上原がフリーエージェントの権利を選択することができる。

 興味深い条項は、限定的なトレード拒否権がついていることで、あらかじめ定めた6球団へのトレードを拒否できるのだが、この6球団の名前は公表されていない。

 2年間、健康を維持して、クローザーをつとめることができれば、総額1150万ドル(およそ9億5000万円)になる。

 正式発表後に上原はオリオールズと再契約できてうれしいと述べ、残留を決めた理由を「ここで2年間過ごして愛着がある。昨季の終盤のパフォーマンスは満足のいくものだったので、メジャーのレベルでやっていく自信になった」と語った。

 もみあげは「トレードマーク」として、これからも伸ばすという。また「クローザー専門とは思っていないが、球団にいわれれば、喜んでクローザーでもセットアップでもやらせてもらう」と、役割にはこだわらない姿勢を示した。