「最も壊れやすいスマートフォンはiPhone 4」

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Brian X. Chen


Image:SquareTrade, サイトトップの画像は別の日本語版記事より

ガラス部分が多い『iPhone 4』は、手から滑り落ちやすかったり、ゴミなどをはさみやすいなどの理由で破損が発生しやすい、とする調査結果が発表された。[iPhone 4の背面はガラス製だが、ケースとの隙間にゴミなどが入り込み、最初は小さな傷だったものが徐々に背面全体に広がっていく事例が発生していると報道されている(日本語版記事)]

サードパーティーの保証サービス会社、米SquareTrade社は、5万台の携帯電話について1年かけて追跡調査し、事故の発生率(どれくらいの数の顧客が端末を落としたり水をこぼしたりしたかということ)と、事故以外の原因による故障の発生率(何もしていないのに電話が機能しなくなること)を分析した。

SquareTrade社の調査結果(PDF)によると、米Apple社の『iPhone 4』は、事故の発生率が13.8%でもっとも高かったが、事故以外の原因による故障の発生率は2.1%しかなかった。つまりiPhone 4は、落としたりさえしなければ、1年間もっとも信頼して使用できる携帯電話だということになる。

しかし、iPhone 4の事故発生率がほかの携帯電話と比べて高い事実は、小さな問題とはいえない。SquareTrade社は、iPhone 4の故障のうち90%は、事故による損傷が原因だと指摘している。

米Motorola社や台湾のHTC社の端末機の事故発生率もiPhone 4と大差はなく、どちらも12.2%だった。

要するに、製品に使われるガラスが増えるほど、落とした時に破損しやすくなるわけだ。SquareTrade社は、ガラス製ディスプレイが大型化する傾向が増えており、破損しやすくなると述べている。

なお、加Research In Motion (RIM)社のスマートフォン『BlackBerry』の事故率は6.7%だが、故障率は6.3%だった。つまりBlackBerryは、落としもしないのに機能しなくなる率が高く、もっとも信頼性の低い端末だということになる。

WIRED NEWS 原文(English)

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