インテルは3日、チャンピオンズリーグ(CL)・グループリーグ第4節でトッテナムと敵地で対戦する。グループリーグ突破に向けて決定的となり得るロンドンでのこの一戦で、インテルはGKルカ・カステラッツィとMFサリー・ムンタリという、ベンチに慣れている(そしてときにベンチに座るのを拒否することもある)選手たちを起用することとなるだろう。

29日のジェノア戦で負傷したGKジュリオ・セーザルとMFエステバン・カンビアッソは、トッテナム戦に向けた招集メンバーから外れた。そのため、控えGKであるカステラッツィと、ジェノア戦で決勝ゴールを奪ったムンタリが、ラファエル・ベニテス監督率いるチームの“大黒柱”となるのである。ムンタリはかつて、スタメンとして頻繁にプレーすることに慣れていた選手だ。カステラッツィもこれがデビュー戦というわけではない。だが、彼らがこれだけの舞台に立つとは予想されていなかったのではないか。

J・セーザルのケガにより、ブレーメン戦で45分間プレーしたカステラッツィにとって、トッテナム戦はCLで2度目の出場となる。ブレーメン戦やジェノア戦での25分間で、カステラッツィは失点しなかった。インテルが彼を獲得したのは、フランチェスコ・トルドの引退を受け、準備が整っている、信頼できる控えGKを手に入れるためだった。そのカステラッツィが、初めてスタメンとしてテストに臨むこととなる。

一方、ムンタリはユヴェントス戦でスタンド観戦を拒否し、騒動となったことで、インテルとの関係は完全に危うくなったかに思われていた。チーム内での序列で、ムンタリはMFオビ・ジョエル・チュクマに抜いたと見られていたのだ。だが、カンビアッソが負傷して投入されたのは、ムンタリだった。そして、彼はそのチャンスを生かしたのだ。

イギリスのメディアでは、1月にムンタリがトッテナムへ移籍するとも言われている。ただし、トッテナムのハリー・レドナップ監督は前節終了後、獲得に気乗りではないと語った。いずれにしても、マーケットの話は別にして、ムンタリはトッテナム戦で、MFハビエル・サネッティとともにディフェンスラインの前に入るだろう。カステラッツィが穏やかな夜を過ごせるようにすることも、ムンタリの任務となる。