IFAB(国際サッカー評議会)は21日、ウェールズのカーディフで行われた会議の中で、2010-11シーズンと11-12シーズンにおいて、ゴールライン上に副審を置く実験を行うという一部サッカー連盟からの要望を認めることを決定した。

ヨーロッパに関しては、前述の2シーズンにおけるチャンピオンズリーグ(CL)とヨーロッパリーグ(EL)、および10年と11年に開催される欧州スーパーカップにて、ゴールライン上に2人の副審を配置することが可能となる。新システムを最初に経験するクラブの一つがインテルだ。昨季のCL覇者インテルは8月27日、モンテカルロでEL覇者アトレティコ・マドリーと欧州スーパーカップを戦う。

昨シーズンのELでも試された副審増員を認める上では、4つの基準が存在する。プロリーグであり、かつ各大陸に属する連盟のコンペティションであること、12年に承認に関する決定が下されるまでに実験が終了しなければいけないこと、必要経費は各リーグや連盟、あるいは大陸連盟が負担すること、採用するコンペティションの全試合で2人を増員とすることの4つだ。

また、FIFAとIFAB副技術委員会は、10月に行われる次回の国際会議で、ゴールラインを割ったかどうかの判定に関するテクノロジーの導入について話し合うことも認めている。