20代女性に蹴られ、運ばれる妊婦

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最近、韓国では若者による社会的な常識を逸した事件が相次いでいる。ネットユーザーらは当事者らに激しい非難を浴びせており、昨年の「ルーザー女」に続く騒動となっている。

一連の事件の切っ掛けとも言えるのが、今月13日に韓国の名門大学で起きた「女子大生暴言騒動」。これは、ある女子大生が大学のトイレの洗面台に置いてあった牛乳パックを片付けなかったのに腹を立て、清掃中の女性清掃員に暴言を吐いたというもの。女子大生が慶煕大学生であることから「慶煕大非常識女」というあだ名がネットで付けられ、女子大生への非難が殺到。数日後、両親ともども清掃員に謝罪することとなった。

これから7日後、今度はネット上に掲載された動画に非難が集中した。これはヘルメットをかぶった男が、運行中のバスを止め、乗るふりをしながら出入り口付近でスニーカーの靴ひもを結び直すというもの。ヘルメットをかぶっているのは自身の身元を隠すためのようで、撮影している友人とバス運転手の困った姿を見てを楽しんでいたようだ。

さらに、22日には20代女性による妊娠暴行事件が発生した。電車の中で妊娠8ヶ月の妊婦と女性が口論になり、怒った女性が妊婦の腹を足で蹴ったという。蹴った女性はその場にいた乗客に捕まり警察に引き渡され、妊婦は病院へ。これは警察沙汰にまでなっているため、ほかの事件とはレベルが違うが「慶煕大非常識女」に続く非常識な女として非難が殺到している。病院に運ばれた妊婦は、幸いにも母子ともに異常はなかった。

これらの事件がどれも若者によって引き起されていることから、ネットでは「非常識なやつらが多い」「いい年してなんてことをしているんだ」「いろいろ事件が続いているがこれが最後では?」「最近の若い女性はどうなってしまったんだ」などネットユーザーの怒りは爆発している。

韓国では昨年11月にテレビ番組で「背の低い男はルーザー(Loser)」と発言した女子大生に非難が殺到し、番組を放送したテレビ局にも損害賠償請求されるといった騒動が起きている。どれも相手を思いやる気持ち、配慮する気持ちがあれば起こりえないこと。韓国の専門家らは一連の出来事を通して、若者に対する「人格教育」が必要だと述べている。


参照:非常識女に続き足蹴り女…20代女性はなぜこうなる - 国民日報
参照:非常識女に続きスニーカー男? - DCニュース

(文:林由美)

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