ジェノアが保有権を持ち、現在はバーリでプレーするDFアンドレア・ラノッキアには、インテルとユヴェントスが関心を示している。だが、マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督も、開幕から同選手のことをチェックしており、スカウトから最高の評価を受けている。

ジェノアのエンリコ・プレツィオージ会長は先日、ラノッキア売却については1500万ユーロ(約20億円)を求めると明らかにした。インテルとユヴェントスは代替選手で差額を埋めようと交渉しているようだ。だが、マンUは金銭のみでの交渉に応じる構えを見せている。国外へ選手を売却した際は税金の額も下がるため、プレツィオージ会長はマンUという解決策も捨てていないと見られる。

さらに、プレミアリーグではカルロ・アンチェロッティ監督率いるチェルシーも同選手に注目している。テクニカル・ディレクターのフランク・アルネセン氏は、チェルシーやラノッキア側と交渉のテーブルにつこうと模索しているようだ。チェルシーはラノッキアだけでなく、一緒にプレーするレオナルド・ボヌッチとの“セット獲得”を望んでいる。ただし、ボヌッチはジェノアとバーリの共同保有選手のため、両クラブと交渉する必要がある。ボヌッチの移籍金は、1000万ユーロ(約13億3000万円)はくだらないはずだ。

イングランドの動きを受けて、ユヴェントスもラノッキアとボヌッチの同時獲得を考えている。ただし、インテルはMFジャンドメニコ・メストとの同時獲得も狙っていることを忘れてはいけない。そのため、移籍金の高騰が見込まれるだろう。