日本人男性と結婚

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日本に留学や旅行で訪れた韓国人女性たちの中には、日本の街や人、文化などに魅了され、ずっと日本で暮らしたいと願う人も多いようだ。しかし、実際に暮らし続けるにはビザという現実的な問題が立ちはだかる。学生ビザ、観光ビザ、就労ビザ、ワーキングホリデイビザなどを取得すれば、一定の期間を日本で過ごすことができるが、一生暮らすとなるとかなりハードルは高い。そこで、一生日本で暮らし続けることができる結婚ビザを取得するために、日本人男性との結婚を望む人も中にはいるようである。

ある韓国のネットユーザーが、ネットの掲示板に「日本人男性と結婚する方法はないか?」という文章を投稿していたので紹介しよう。そこには、自身は20代後半のフリーターであると自己紹介をした上で、2ヶ月ほど滞在した日本での思い出が素晴らしく、日本に住み続けたいのだが、私のような人間の場合、日本人男性との結婚しか道はないのではないかという内容であった。

理想は「平凡な男性」で年齢は40代まで可能だという。だが、日本語は初級程度しかないため、出会う方法が見つからず、結婚斡旋業者に頼むかどうか悩んでいると書かれていた。

これに対していくつか意見が寄せられており、「20代後半で職もなく日本人男性に幻想を抱くあなたは何なの?」といった投稿者の条件からして無理だとする意見のほか、「日韓ペンパル(文通)をお勧めします」とメールでのペンパルを提案するユーザーもいた。

だが、このペンパル案に対しても、「ペンパルする男性は社会からのアウトサイダーなんじゃない?」「会社で忙しく働いている能力のある男性はペンパルなんてしている暇はないと思う」といった反論が寄せられ、宗教を勧める書き込みまで登場した。

今月27日、韓国の統計庁は韓国人の国際結婚に関するデータを発表した。それによると、韓国人男性と外国人女性の結婚件数は、2000年6945件から、2008年2万8163件と4倍近くに増えている。また、韓国人女性と外国人男性の結婚件数は2000年4660件から、2008年8041件と72.6%増加した。どちらも初婚よりも再婚のケースが多いそうで、韓国人女性が再婚した外国人男性の国別の割合は、日本(40.9%)、中国(38.0%)、米国(8.5%)の順であるという。

このデータを見る限り、国際結婚の件数は男女ともに増加傾向にあり、特に日韓カップルの比率は非常に高いことがわかる。留学先で出会い、恋愛の末に結婚に至るケースも多いと思われるが、中には今回紹介したように日本に住みたいがために日本人男性との結婚を望む人もいるようである。


参照:あるネットユーザーが「日本人男性と結婚する方法はないか?」と訪ねているサイト
参照:聯合ニュース−韓国人国際結婚、再婚率が増加

(文:林 由美)

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