17日のセリエA第8節で、インテルに0−5と大敗を喫したジェノア。だが、最悪の一日に、ジェノヴァの街は素晴らしかった。ジェノアのファンは、今季開幕前にインテルへ移籍したFWディエゴ・ミリートへあいさつし、0−5とされても声援を送り、試合後にはチームは拍手を送っている。ジャンピエロ・ガスペリーニ監督も、笑顔を浮かべる勇気を持つことができるだろう。

それができなかったのは、エンリコ・プレツィオージ会長だ。同会長は「ひどい有様だ。避けることができたはずだよ。これがジェノアだと、これが私の本当のチームだというなら、私は非常に心配だ。我々はまったく危険ではなく、何もつくることができなかった。今は何が起きたかを理解して、すぐにページをめくるしかない」と話している。

だが、ガスペリーニ監督はこの大敗をより哲学的に受け止めている。ジェノアがこれほどチャンスをつくれなかったことはない。監督としてのキャリアで、彼がこれほどショックな黒星を喫したこともない。だがいずれにしても、ガスペリーニ監督は、少なくとも前半は戦っていたとコメントしている。

「レッスンとして受け止めようじゃないか。ファンの愛情に励まされて、リスタートを切ろう。どうしてこうなったか、理由を分析する。もちろん、今日はすべてが悪く働いた。序盤にPKがあってもおかしくなかったし、2点目のシーンでも(ボールを奪われた)サパテルへのプレーは半分ファウルのようなものだ。だがとにかく、あそこまでは反撃する意欲と気迫もあったんだ。士気をくじかれたのは3点目だよ。あれですべて変わった。あそこから、試合ではなくなってしまったんだ」