10日のワールドカップ予選で、ホームにもかかわらず、スロベニアに敗れてしまったスロバキア。本大会出場を祝うはずだった試合に敗れたナポリ所属の同国代表MFマレク・ハムシクは、14日に行われる敵地でのポーランド戦で歴史的な初のW杯出場を目指すことになる。その後、同選手はイタリアへ戻る予定だ。

そのハムシクは11日、母国のブラチスラバでF1の「レッドブル・レーシング」に招待され、ドイツ人パイロットのセバスティアン・ヴェッテルにプレゼントされたヘルメットをかぶり、ゴーカードに乗っている。ゆっくりとしたスピードを維持したハムシクだが、その後スロバキアの『Pravda』に対し、「ナポリでは時速140キロで運転することもあるけど、罰せられることはないんだ。僕のことを知っているからね」という驚きのコメントを残した。

しかし、ナポリファンの一部ホームページは、ハムシクのコメントが間違って翻訳されていると主張。ハムシクは「ナポリは居心地が良いし、自分は王様のように扱われている。大変な有名人で、たとえ街中で車を時速140キロで走らせたとしても、誰も僕を止めないだろうし、罰金を科さないだろう」と、仮定の話をしただけだとしている。

なお、ハムシクの母国での発言が騒がれるのは、初めてのことではない。2008年に2万5000ユーロ(約332万5000円)相当のロレックスを盗まれた際も、その後ナポリのファンから時計が返され、交番で受け取ったとのコメントが取り上げられた。ハムシクはイタリアへ戻ってからこれらの発言を否定している。