ユヴェントスが1月のマーケットで中盤や前線の補強に動くことはないだろう。一方で、ディフェンス面を完成させに動くはずだ。実際、ユーヴェはすでに夏の移籍市場でも、終盤に守備陣の補強に動いている。理由? チーロ・フェッラーラ監督に右SBをプレゼントするためだ。必要に応じて左サイドでもプレーできる選手、つまりはジョナタン・ゼビナやファビオ・グロッソの代役となれるプレーヤーである。

候補はおり、すでに交渉も始まっている。ナポリに所属するコロンビア人DFカミジョ・スニガだ。ナポリが夏のマーケットで、850万ユーロ(約11億1500万円)で獲得した選手である。マルコ・ジャンパオロ監督率いるシエナでは右サイドでプレーした彼は、同監督がユヴェントスの指揮官になっていた場合、それを追ってユーヴェに移籍していたはずである。だが実際はそうならず、ナポリでスニガは左サイドでプレーしている。

そう、ナポリはナポリで左SBを必要としているのだ。だが、ユーヴェDFパオロ・デ・チェーリエについては、中盤の控えとしても起用できることから、フェッラーラ監督が放出はできないと考えている。しかしまだ、ユーヴェにはクリスティアン・モリナーロという選手が残っているのだ。

昨季はレギュラーとして過ごしたモリナーロだが、今季は出場機会を見つけられずにいる。すでにスニガとモリナーロのトレードについては、両クラブのスポーツ・ディレクター(SD)が話をしていたのだ。話し合いを再開するには、おそらくナポリが新たなSDを見つける必要があるだろう。

移籍形態はどうなるだろうか? 少なくともこれまでのところでは、レンタルでのトレードしか可能性はない。ただし、ユヴェントスのターゲットはスニガだけではない。シャルケ04のDFラフィーニャという線もまだ捨ててはいないのだ。シャルケは資金を必要としている。フェッラーラ監督が気に入り、以前はミランも関心を示したラフィーニャの評価額は、600万ユーロ(約7億8700万円)と見られている。