先日、スポーツ・ディレクターのマリーノ氏が退任したナポリ。だが、ロベルト・ドナドーニ監督の立場は危険にさらされていないようだ。ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は、次のようにドナドーニ監督の解任を否定している。

「今はドナドーニがナポリの指揮官であり、だからこそ私の信頼を得ているということだ。日曜に我々はローマと対戦する。別の指揮官が率いるチームでローマと対戦するために、明日(3日)にも彼を交代させるなんて限らないよ」

先日からナポリのベンチにロベルト・マンチーニ前インテル監督が座るのではないかと騒がれているが、デ・ラウレンティス会長はこれについても次のように否定した。

「彼はモラッティ(インテル会長)と非常に近しいと思うし、私はそれを尊重している。マンチーニがインテルとの契約を解除したら?そんなことは考えたこともない。彼はある条件において素晴らしい指揮官だが、ナポリが求めることに合う人材かどうかを検討したこともないよ。

ここまでわずか2勝で14位に低迷するナポリだが、デ・ラウレンティス会長は長期的な視野が必要だと話している。

「この短期間での結果は、監督のことも含めて色々なことを考えさせるものだ。だが私は、他人の責任を追うこともできる。自分がやってきた補強が、ナポリのプレーをするうえで機能しているかどうかを知るためにね。サッカー界の人は即効性を期待するが、私は忍耐強い人間なんだよ」

「私にとっては、短期間ではなく、長期間での結果なんだ。クラブの歴史やファンとの関係の方が、ずっと関心がある。私は何か堅実なものをつくらなければいけないんだよ。アドリブ的なことは、他人に任せる」

なお、デ・ラウレンティス会長は後任のスポーツ・ディレクターについて、現時点で交渉はしていないと明かした。