避妊
現代では正しい避妊の方法が一般に知られるところとなりましたが、昔は間違った俗説や迷信が当たり前に信じられ、利用されていました。

ですが、イギリスで避妊についてのアンケート調査を実施したところ、いまだに間違った認識を持った人が多い結果となったそうです。

アンケートは18歳から50歳までの1000人に対して行われました。

特に食べ物が避妊に効果があると勘違いしているケースが多く、中にはコーラやケバブやポテトチップスなどの効果を信じている人までいるそうです。

避妊に対する誤った認識は何千年もの歴史があり、古代ではありとあらゆる方法が信じられていました。

性行為の前に口にすると効果があると思われていたものの中には、ワニの糞(フン)からハチミツまで幅広くあり、性行為の後では、海綿動物や蜜蝋(みつろう)まであり、変わったものではビーバーの睾丸を煮て作ったアルコールなんてものも信じられていたそうです。

当然ながら安全に避妊できるわけではないのですが、間違った認識の一部は現代の英国でも、いまだに信じられている方法もあり、警告を発しています。中にはコンドームの代用としてサランラップやチキンの皮など、笑えないものも結構ありました。

イギリスは計画しない妊娠率が欧州1位ということを踏まえると、この結果は驚きではない」とブリストル・ヘルス・センターの専門家であるアニー・エバンズ氏は述べています。

避妊用ピルに関する誤まった認識も根強く、避妊用ピルの服用を停止してから妊娠するまでに数年かかると信じている人が10人に1人もいたそうです。中にはピルの服用でHIV感染を防げると信じていた人までいるとのことです。

「正しい避妊知識が簡単に入手できるようにすることが重要」と医学会のスティーブ・フィールド会長は結んでいます。

近年日本でも、妊娠中絶で産婦人科を訪れる女性の若年化が進んでいますが、同様の調査をしてみたら、どれくらい認識に誤りがあるのか気になるところです。

BBC NEWS | Health | Contraception myths 'widespread'

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