福田沙紀(撮影:野原誠治)
 2004年、第10回全日本国民的美少女コンテストで演技部門賞を受賞。「美少女クラブ31」への加入をきっかけにデビューした女優・福田沙紀。同年、「3年B組金八先生」(TBS)でドラマ初出演した以降、数々のドラマ・バラエティ番組で活躍し、2007年に放送されたドラマ「ライフ」(フジテレビ)では北乃きい演じる主人公の歩に執拗ないじめを行う愛海という難しい役柄に挑戦。その演技力の高さから、本格的に女優として注目を集める。昨年11月に公開された映画「櫻の園」では主演に抜擢、夢や友情に揺れる多感な10代を演じた。今回福田が挑戦するのは、人気アニメの実写化「ヤッターマン」のヒロイン、ヤッターマン2号こと上成愛役だ。子供の頃からウルトラマン、仮面ライダーといったヒーロー作品のファンである福田は、撮影時に「アクションも全て自分でやりたい」と提案したという。アニメ版「ヤッターマン」の世界を忠実に再現しながら、実写版ならではのオリジナリティを持った本作を通じて福田が感じた事とは?

――愛ちゃん役のオファーを受けた時、率直にどう思いましたか?

福田沙紀(以下、福田):素直に嬉しかったですね。「これはアクションシーンがあるんじゃないかな」って思って。ずっとアクションをやりたいと思っていたので、早く撮影に入らないかなってワクワクしていましたね。

――確かに、作品拝見させていただいて、非常にアクションが多いなと。

福田:そうなんですよ!

――大変でしたか?

福田:そうですね。でも、「絶対アクションシーンをやらせてください」って自分からお願いしました。立ち回りからワイヤーアクションまでほとんど自分でやりました。やっぱり、完成したものを見た時の気持ちが違うんじゃないかと思って。実際違いましたし、大変だったけどやってよかったと思います。

――今回役作りの為に、トレーニングなど行いましたか?

福田:同時期に「フラガール」の舞台稽古があって体はずっと動かしていたので、それがいい意味で筋トレになっていましたね。

――特別に役を作りこんだと言うことはなく自然と?

福田:そうですね。的確で分かりやすい説明を、三池監督が画コンテを使って指示してくださるんです。「あ、こういう絵を見せたいんだ」ってハッキリ伝わってきて、すごくお芝居しやすかったですね。

――衣装は「ヤッターマン」の世界を完全再現していますよね。

福田:私もすごく気に入っています! 細部にまでこだわっていて、例えば腕の所に赤いラインが入っているんですけど、そこは赤にするか白にしてみようかとか、すごく小さい所まで話し合いました。時間とアイデアがたくさんつまった衣装ですね。衣装合わせで3時間、4時間くらいずっと立っていることもあったんですよ。そんなに長い衣装合わせは初めてでした。私が仮衣装を着て、「ここをこうしたほうがいい」とか意見を出し合ったんですけど、そういった経験がはじめてだったので印象深いですね。