セリエA第19節の2試合が行われた17日、ACミランはホームでフィオレンティーナと対戦し1−0勝利を収めた。

MFカカのマンチェスター・シティ移籍問題で揺れるACミラン。この日、サン・シーロ・スタジアムに詰め掛けた約6万5000のサポーターは横断幕を掲げ、残留を願う「カカ・コール」を送った。

前半7分、DFヤンクロフスキのスルーパスをFWパトが左足でトラップし、右足でシュート。ボールは右ポストに当たりゴールネットを揺らした。序盤の1点を守り抜いたACミランが勝ち点「3」を稼いだ。試合終了後、カカは選手1人1人と抱擁。その姿はまるでACミランでのラストゲームを意味するように映った。

試合後インタビューに応じたACミランのカルロ・アンチェロッティ監督は「前半は素晴らしい展開だった。しかし、後半はロングボールを多用し過ぎており、フィオレンティーナが試合を支配していた。パト?いいね。ここ数試合安定している。今後益々成長することを期待している」とアンチェロッティ監督。

一方、マンチェスター・シティ移籍が噂されるMFカカについては「我々にとって重要な選手であり、残留を願っている。カカは今人生の重大な局面を迎えている。移籍成立には両クラブそして選手の合意が必要であり、現状では合意に達してはいない。カカ本人が望まなければ、移籍は成立しない。スタジアム中のサポーターが、カカに対する愛をアピールした。カカにとって大きな感動となったはずだ」とコメント。カカの気持ちが移籍の鍵を握っていることを強調した。